なんとかすべり込みで、仕事の後に1時間半足らずですが行ってまいりました東京都美術館の岡本太郎展。


撮影OKなんですね。そこにびっくりでした。

どうせ自分のテクニックでは…と思ってほとんど撮影しませんでしたが、ちょびっとだけ。


そもそも、岡本太郎はよくわからない…というのが正直なところでした。

ただ、「明日の神話」や「太陽の塔」には圧倒されたのです。なんだかわからないけど、心はぞわぞわするというか。


今回展示されていたものは絵画にとどまらず、花卉や立体作品、コマーシャルなもの、多岐にわたっていました。

そこで感じたのは、あちこちでみんなの目に触れるものを作ることが多いのだなと思いました。

そしたら、岡本太郎自身も、作品を売ることはほとんどないと解説がありました。誰かに打って所有されると、だいじにしまわれてしまうと。

大衆の目に触れてこそ…といったようなことが解説にあったと思います(撮影すればよかった、うろ覚え)。

なんだか妙に感動しました。考え方は人それぞれだと思いますが。


そもそも、今さら岡本太郎に強く興味を持ったのはNHKで放送されていた番組「タローマン(TAROMAN)」がきっかけです。

サムネイルでお分かりかと思いますが、特撮しかも本当に4、50年ほど前の雰囲気で…。

岡本太郎の作品がモチーフになっている様々な怪人と、タローマンが戦います。ただタローマンは常勝のヒーローとしてみんなに支持されると、それすらも自分を縛るものとして嫌います。

なんだかカッコいいですね。


そこに現れる謎の集団カッパ星人…なんでカッパ?と思ったら河童という作品があったのですね。

カッパ星人そのものでした(いや順番が逆だろ)。

そしてうさぎ好きとしては嬉しかったこの作品「赤い兎」。



うさぎのフォルムが素敵。色もきれいです(これに限りませんが)。安部公房結構関わり強かったんですね。それも今回初めて知りました。安部公房好きなのです。


レトロゲームのドット絵のようなモザイク画もありました。表現方法が多様で驚きました。



「雷神」は遺作だったのですね。何か物凄いパワーを感じます。最後の作品とは信じられない。

そして「痛ましい腕」は人気だったなー!人だかりができていました。わたくしもあの絵は大好きです。筆致や色使いは強烈で力強いのに哀愁を感じます。


あとはやはり「午後の日」。ぱっと見かわいいですが、解説によると二つの顔が引き裂かれるようともありました。なるほど…。

これまで岡本太郎作品(主に絵画)には怖さも感じていたのですが、赤と黒のせいだと思ってました。でも元々そういう真逆、対局のものが一緒に盛り込まれているということも少しはあったのかもですね。どうなんだろ。


芸術作品を見たり聴いたりして感じたことを言語化するのは、とても苦手なのですが…なるべく自分の言葉にする努力をしたいなと思います。なんで心が動かされるのか、ということの追求とか。


一応12月1日が結婚記念日だったので、結婚記念日ウィークということで帰りに1時間ほど飲んで帰りました。晩杯屋は正義(笑)。