twitterでの最近のつぶやきについて、文章を補足して、まとめてみました。


■会員の伸びについて
自然増という感じで堅調に伸びています。
fgは特に自然増の割合が高く、新機能やサイトの宣伝の必要性が薄い。
一方、cgは、自然増の割合が低く、mixiアプリ等の新機能の効果が出やすい。

UGCサイトの主役は結局コンテンツなので、
自然増(ユーザーの投稿にともなう会員増加)が多いのは健全。

会員増加のペースは1日当たりの作品投稿数に比例しているという印象。
もちろんクオリティの高い、ユニークな作品が一定の割合で
投稿されている、という事が前提です。

したがって、投稿数が増えるような施策を打つ事、投稿された作品が
紹介されやすくすることが王道。twitter連携はおもに後者に効く施策。

前者の「投稿数を増やす」という点では、
  1.fgに投稿する事の価値を高める
  2.イベント販売等の宣伝等に使ってもらう
  3.投稿されるジャンルの幅を広げる

という3つの施策が重要。


■他社との連携について
cgは「攻め」(こちらから提案していく)、
fgは「待ち」(向こうからの提案を待つ)の姿勢。
新しいことをやっているcgは需要そのものを作りだす必要もあるため、
こちらからの提案が不可欠。

逆にフィギュアや模型については、無理にこちらから押していっても
「ネットはよくわからないんで、まずは無料で」「リスクは御社もちで」
という話になりがち。

したがって現状では、どういう広告を載せていくか、
アプローチを含めてfgの広告やコラボは代理店にほぼ一任しています。
内部に営業スタッフを抱える余力も無い。

代理店さんからメーカーに営業はしても、fg運営から積極的に
特定のメーカーに話を持ちかけることはしてません。
向こうから来た話には乗るけど、途中で止まってしまうことも多い。

ネットで何かしたいという必要性を感じてない企業を強引に
説得しても仕方ない。

現在は既存メディアの媒体力が落ち込んで、消費も冷え込んでいる状況。
私達は機が熟すのをただ待てばいい。


■CGMから生まれる新しい何かについて
CGMで新しいキャラクターやコンテンツを生み出すという観点では、
CGMという点では、立体物はイラスト等からの「終着点」という印象を持たれやすく、
3DCGはそこから転がしていける余地が大きいという印象を持たれる。

fgで人気の高いコンテンツの版元に対しては、初期のころに直接アプローチ
したこともありますが、知らんぷりしたい、という姿勢。

版元において比較的、話のわかる人であっても、既存のキャラクターや
コンテンツに関しては、従来通りのルールを変えるのは面倒だし、
手間をかけるコストも見合わない、という考え。

ネット上で新しい場ができてるのはわかるから、新しいルールでやるなら、
新しいキャラやコンテンツで始めたいらしい。

私達としても、古いルールを変えることにパワーを使うより、
新しいルールの成功事例を増やした方が近道だと考えている。


■今後の成長について
会員数を増やすのが最重要。
作品を披露する場を作るし、場に観客を集める。

たくさん観客がいるところで露出したい人にはあっている場所。
わかっている人に見てもらいたい、正しく評価されたいという人には
不満がたまるかもしれない。

閲覧ユーザーを増やす。
たとえば企業ブースが目当てでイベントに行く人や、
フィギュアを購入しているだけの人。
現状でも、新規ユーザーに占める閲覧ユーザーの比率は高いが、
ライトな層をもっと呼び込む。

呼び込んだ結果、ユーザーの作った作品の、既製品にはない魅力に
気づくかもしれない。そうなると、すばらしい。
しかし興味は持たないかもしれない。
コントロールはできないから、どうなるかはわからない。

自作品のユーザーを広げたい人にはチャンスかもしれない。
交流を望む人にとっては空気が壊れるリスクかもしれない。

運営がユーザーに対してコミットするのは、交流でもなく、
正しい評価システムでもなく、ユーザーを継続して増やすという意志。

サーバーコストを気にして、ユーザー増加を止めよう、と考えることはない。
ある層にじゅうぶん浸透したと思えば、よりライトな層を呼び込む。

イベントに参加したり、自社イベントを開催するにしても、
宣伝効果は期待してない。やるとしても、ユーザー還元が主目的。
宣伝するとしても、イベントに来ないような層を呼び込める所に打つ。

特定テーマに基づいてどこまでユーザーを伸ばせるかが知りたいから、
赤字でも続けている。小さくまとめる(会員数を伸ばすより、収益性を上げる)
方針ではそもそも長持ちしない。

日本の次は海外。
いずれは、海外ユーザーの方が多くなるぐらいが望ましいし、
以前もつぶやいたが、もし仮にサービスを売るような事態になっても
海外企業に売る。ユーザー数の拡大に前向きな人達が好ましい。