先週木曜日にリリースしたマイミクイレブン、
今朝の時点で会員が5万人突破しました。

開発陣が連日がんばって、サーバーを増強しております。

しかしサーバー負荷が軽くなっても「回線が混雑しています……」
という表示が出て遊べない方がいらっしゃいます。
現在、原因の調査を進めており、早急に対策を打ちます。
申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。


3日ちょっとでfg/cgの累計会員に並ぶ勢い。
開始当初に比べて勢いが落ちていると聞いてましたが、それでもこのペース。
従来のWebペースの速度感と比べても、段違いに破格です。
fgは「フィギュア」「模型」というややマイナーなテーマのサイトで、
成長スピードもゆるやかでしたが、成長速度が100倍違う。

しかしFacebookの成功者は1000倍違う世界に生きているのですよね。

ネットの瞬発力がパッケージを超えつつあるのを実感します。
パッケージビジネスは発売日に向けて、あらゆる物を集中させる商売です。
そこでドン!と数を出す。

その瞬発力はすさまじく、1週間で数十万、数百万という数を出荷し、
お店に並べて、ユーザーに届けます。
それを成り立たせるための開発、宣伝、製造、流通が整っているのです。

ネットサービスは急激に会員が増えても、サーバーの増強が
追いつかない、という事態に陥りやすい。

一昔前には、300万人超のサービスがあっても、数カ月、数年かけて
そこまで伸ばしていました。1週間で300万人増えるなんて事態には耐えられない。
じわじわ伸ばした方が色々な面でやりやすいモデルです。

今でも「じわじわ伸ばす」という部分は変わりませんが、
その速度が上がってきたために「じわじわ」がパッケージビジネスの
瞬発力に追いついてきました。

この背景には、ソーシャルメディアのオープンプラットフォーム戦略と
グーグルやアマゾンのクラウドサービスがあります。
ネット上の娯楽が新しい段階へ入ってきたのを実感しています。


焦っていた。
Wii向けのソフトを作っている最中、
ニコニコ動画やpixivが出てきて、焦っていたのは本当です。

乗り遅れてしまう、永遠に追いつけない、という思いが強くなっていた。
fgはまさに乗り遅れるギリギリのラインで立ち上げられたと思います。

それ以降、特定テーマのSNSで話題になったものはほとんど聞きませんし、
UGCサービスも収益化が懸念されるようになりました。
新規にSNSを立ち上げること自体、トレンドでは無くなった気がします。

最後発で崖っぷちギリギリで何とかしがみつけた……。
そういう恐怖感を持って、やってきました。

にもかかわらずソーシャルゲームでも出遅れてしまいました。
これはまず、ゲーム機ソフトの開発チームを立ち上げるのに
時間を取られてしまったのが大きい。

しかしなんとか第2ラウンドには間に合いました。
第2ラウンドがどこでどういう戦いになるかは
ソーシャルゲーム事業者ならみなさん肌で感じているはず。

そこでどう戦うか。
そして第3ラウンドへの仕込みも始まります。