人間の心理とは複雑なようで単純である。
消費者心理を考えるときに、俗にいう、‘適度な不一致’という概念はとても重要なようである。
適度な不一致とは、こういうことである。
新商品があるとき、人間は自ずと既存商品と見比べてしまう。意識しまいと思っても、潜在意識の中に深く刷り込まれている状態である。そして、その商品は全く違うのか、適度な不一致で判断する。全く一緒だと価格勝負になり、‘適度な不一致’だと価格は無視されるということである。
ここには、冒険したいが、安全な道を通りたい、失敗したくないという感情が働くのだと思う。
よって、過去にたくさんの画期的な発明がされているが、世の中に受けいられることなく消えてゆくものがあるのもこの概念が働いている原因もあるらしい。
しかし、この‘適度’な不一致ということが非常に曲者である。
一致してもよくないし、完全に違っても、人の心を掴みきれない。
徐々に徐々に時代に受け入れられるように’適度な’不一致を提供できれるかが、勝負の分かれ目といったところであろうか。
時代の趨勢を読みながら、満たされきれていない顧客の心の’隙間’を埋めるような、適度な不一致を提供出来ることを目指したい。