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PLAY JOB  ~オモシロく、カッコよく~

人生をオモシロく、カッコよく生きるブログ

前回の続きです。

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藤「人を雇わないなら俺は応援しない」

 

 

鈴「もちろん、誰かとやりたい気持ちはありますが、正直・・・前のガールズバーの時、僕から誘ってお店に入ってもらい、大きな失敗に巻き込んでしまったというトラウマがあります。しかも今回は消費者金融から借りてお店をやるわけですし、できれば誰にも迷惑をかけずにやりたいです。」

 

 

藤「それじゃーだめだ」

 

 

鈴「なぜですか?僕はもう誰かを巻き込んで不幸にしてしまうのに耐えられません。」

 

 

藤「経営には【人】【モノ】【金】という資源をどう用意し、どう活用させるかが必要だ」

 

 

藤「【モノ】は商品やサービス。今回だと物件や鈴木君のフレアの技術やバーテンダーとしてのスキル。【金】はその名の通り、今回借りてきたお金。これに【人】を加えてはじめて経営者だ」

 

 

鈴「その【人」は僕自身じゃダメなんですか?」

 

 

藤「ダメだ。俺の予想だと、今回の物件の家賃は低いし、粗利益の高いbarを、独身で生活コストも低い鈴木君がやれば、赤字になることはないし、そこそこやっていけると思う」

 

 

鈴「それなら尚更一人の方がいいじゃないですか?」

 

 

藤「いや、そこそこやっていけちゃうってのが問題なんだ。個人事業主が一人でやると、どうにかやれてしまうことは実はけっこうある。だが、そこで調子に乗ってしまい、それ以上売上を上げる努力を怠ってしまい、同時にオーナーであるというプライドだけが高くなり、結果的に辞めることも、成長させることも、誰かに教えてもらうこともできなくなっているやつを何人も見てきた。

 

 

鈴「僕はそうはなりません!」

 

 

藤「その気持ちがあるなら最初から人を雇用しろ。事業の立ち上げを知っている仲間がいるっていうのはとても大切なことだぞ」

 

 

鈴「わかりました」

 

 

正直、納得はいっていなかったが、ここまでさんざんお世話になった藤田さんだけに否定することはできず、一緒にお店をやる仲間を探すことに

 

 

もちろん、一緒にやりたい仲間はいる

 

 

朝から晩までフレアをやり、雪が降ろうが、雨が降ろうがフレアをやり続けた自分達のことを、フレア中毒者=フレアジャンキーと言っていた仲間達  ※ジャンキーナイトの語源(笑)

 
 
ジャンキーメンバーを誘えば、絶対にやりたい!って言ってくれるだろうと思った。
 
 
だが、どうしても人の人生を巻き込むという勇気が持てなかった
 
 
2度とガールズバーの時のような思いはしたくない
 
 
しかも今回はオール借金の背水の陣
 
 
もしかしたら給料だって払えないかもしれない
 
 
やっぱり俺からは誘えない・・・
 
 
誘えない
 
 
そっか
 
 
誘わなければいい!!
 
 
メンバー達に「フレアバーをやる」ということだけを伝えよう
 
 
そして、その中で、自分から「一緒にやりたい」と言ったやつとやろう
 
 
それなら俺から誘ったわけではない(笑)
 
 
っというよりも、僕自身、本当に命(自動車工場行き)をかけてやるので、生感化な気持ちで一緒にはやってほしくない
 
 
でも、自分の意思で一緒にやりたい!って手を挙げるやつならそれなりの「覚悟」があるかもしれない
 
 
よし!それでいこう!
 
 
 
次の日から、順番にジャンキーメンバー達の職場や練習してる公園に行き、お店の出店の旨を伝えた
 
 
リミットは5日
 
 
この日までに誰からも声がかからなかったら、この中の誰かに俺から声をかけなけらばならない
 
 
とすると、一番付き合いの長い「要」か
 
 
一番フレアがうまい「ケイシ」か
 
 
ガールズバーの一件で、ずっと支えてくれた「カッツ」か
 
 
どうしよう・・・
 
 
 
 
 
 
~5日後~
 
 
やっぱり誰からも連絡来なかったか
 
 
と、思っていた夜の0時ごろ
 
 
豚「鈴木くん、あしたの昼間って時間ないですか?相談したいことがあって」
 
 
鈴「えっ?あ、あー大丈夫だよ」
 
 
と、一番大穴の男から連絡があった
 
 
まだ、一緒にやりたいという相談だと決まったわけではないが、普段俺になんて絶対連絡してこないやつ
 
 
本当にただの相談かもしれない・・・
 
 
期待と不安が入り混じる
 
 
何故なら、その当時ジャンキーメンバーの中でもカズとはそこまで仲が良いわけでもなく、フレアがうまいわけでもなく、仕事も一生懸命にやるタイプでもない。ただオモシロいやつ、といった印象しかないからだ
 
 
正直、戦力になるか・・・?
 
 
だが、まだカズがやりたいって言ったわけではない
 
 
 
 
 
 
 
~翌日~
 
 
狸小路の「じゃんけん」というお店にいくと、いつも通りの仏頂面に、ポテっとした腹をだしたカズが待っていた。
 
 
鈴「話したいことってなに?」
 
 
なんか、変な緊張感が漂い、突然呼び出された女の子みたいなダサい第一声
 
 
カ「いや、なんか、鈴木君店やるって言っていたじゃないですか?」
 
 
鈴「うん、それで?」
 
 
カ「えー、できれば俺も一緒にやらせてもらえないかなって思って」
 
 
鈴「お、おう。そうか」
 
 
嬉しさととまどいで、きょどった返答になってしまった
 
 
鈴「実は、まだ一緒にやる仲間は決まっていないんだよね。ちなみに何で一緒にやりたいって思ったの?」
 
 
カ「先日、俺が働いている店に来てくれたじゃないですか?あれ、完全に俺のこと誘っていると思って
 
 
すげー勘違い!むしろつまらなそうに仕事してるって印象しかない!だが、意図は合っている(笑)
 
 
悩んだ
 
 
正直、今の段階でカズに信頼があるわけではない(笑)
 
 
でも、今回の仲間探しのルールは「自分で手を挙げてやつ」
 
 
残念ながらその中で唯一手を挙げたのはカズだ
 
 
俺はまた豚と働くのか!?
 
いや、これは豚のトラウマを乗り越えるチャンスだ!
 
 
鈴「正直、一緒にやりたいって言ってくれたのはカズだけだし、俺は今回、自分から手を挙げてくれるやつを探していたんだよね」
 
 
鈴「ただ、ちょっと気になっていることがあって、この前カズが働いているお店行った時、いつものカズじゃないっていうか・・・すげーつまらなそうに仕事しているように見えたんだよね。」
 
 
カ「そーすか?」
 
 
鈴「まぁ、カズにしてみれば普通だと思うんだけど、俺はカズの普段のオモシロいノリ?あのまま働いてほしいって思ってて。それでもし、それはダメだわってとこあったら随時伝えていくからさ」
 
 
カ「その方がやりやすいっす!」
 
 
鈴「それと、こっちの方が大事なんだけれど、ぶっちゃけカズが入ったらどれくらいお客様来るか、簡単で良いから売上予測作ってほしい」
 
 
当時、僕自身も、自分の友達、お客様、仲間等をズラッと書いて、その人達が一回来たらいくら位使ってくれて、月に何回位来てくれるかっていうのをエクセルで出し、合計の金額を予測売上として出していた
 
 
僕だけで出した売上予測は最低60万
 
 
ただ、これだと返済でいっぱいいっぱいで給与なんて払えない
 
 
そこで、カズ自身にも同じことをやってもらった
 
 
結果は12万
 
 
鈴「それでさ・・・給料いくらほしい?」
 
 
カ「いくらでもいいっすよ?」
 
 
鈴「いや、一人暮らししているわけだし、ある程度決まっていないと困るしょ?俺もまだどれくらいあげれるかわからないんだけど、最低でもこれくらいはないと困るっていう金額教えて?」
 
 
ガールズバーの時みたいに、「やる」って言って「やれなかった」時の辛さを知っているので、
 
 
「売上上がったら○○万円にするからさ?」みたいな話は一切したくなかった
 
 
とにかく、返済をしながらでも絶対に払える金額を約束すること
 
 
それがその当時の僕の覚悟
 
 
そしてその上限は15万だった
 
 
決して大きな金額ではないが、月給として払えるのはこれが限界だったので、もしカズがそれ以上の金額を提示してきたら、今回は断ろうと決意していた
 
 
鈴「俺も絶対に払える金額約束したいから、ちゃんと生活ができる金額は教えてくれ」
 
 
 
 
 
 
カ「6万です」
 
 
 
 
 
鈴「???????」
 
 
鈴「いや、カズ月給だぞ?」
 
 
カ「はい、うち家賃2万なんで、携帯代1万と食費2万あれば大丈夫です」
 
 
いや、絶対大丈夫じゃないだろ
 
 
でも、その6万でいいです、という言葉にカズの覚悟を感じた。
 
 
鈴「それじゃー、さっき出してくれた売上が12万だったじゃん?だから最低でも12万は絶対に払うよ!」
 
 
カ「倍もらえるんですか!ありがとうございます!」
 
 
鈴「それじゃーよろしく!」(3万人件費下がった(笑))
 
 
 
っと、いうことで、仲間が決まった件も藤田さんに報告
 
 
藤「そうか!これで【人】【モノ】【金】が揃ったな」
 
 
鈴「はい!」
 
 
藤「実はこれにはあともう二つ資源があるんだ、何かわかるか?」
 
 
鈴「やる気、情熱・・・」
 
 
藤「違う、【時間】と【情報】だ。鈴木くんはまだ若い、他の経営者よりも沢山の時間を持っている、その時間を無駄にせず、正しい情報を学び、成功しろよ!」
 
 
この「時間という財産」があるとう考えはとても心強かった
 
 
まだまだ未熟だが、まだまだ時間はある
 
 
 
そして、ついに物件契約を済ませ、鍵をゲット!
 
 
この時が一番、「お店を手に入れた」って実感があった時かもしれない
 
 
さぁ、まだまだやることはある
 
 
今は超ダセースナックの状態
 
 
俺をいけていうアメリカンバーに作り替えないと!
 
 
 
それから一気にお店の準備に取り掛かったのだが、
 
 
 
今までの問題が嘘かのように、トントン拍子に進んでいった
 
 
前に働いていたお店のお客さんが、たまたま音響関係の仕事をやっていて、新品のBoseのスピーカー2台あまっているからどう?
 
 
ってことで、普通なら数十万するスピーカーが設置代全部含めて5万でできたり、
 
 
今の椅子ダサいけど、買い替えるお金ないからしばらくは我慢しよう・・・
 
 
って思っていたら、セカンドストリートにたまたまカズの知り合いが働いていて、たまたま前日にアウトレットのオシャレな椅子が10脚あって、まさかのサイズもピッタリ。
 
 
「店長いないから一脚1000円でいいよ」っていう奇跡の価格でハンマープライス
 
 
後は、床と壁紙を張り替え、メーカーさんからもらったネオン等を飾っていくと
 
Before
 
 
 
 
 
 
After

 

おぉ~!!なんかイケてる感じのお店になったじゃん♪

 

 

 

 

それからオープンまではお店でフレアショーの練習の日々

 

 

 

当時のフレア動画

http://www.flair-bar-es.com/contents/movie/index.html ※パソコンからだと見れます

 

 

 

 

そして

 

 

2006年7月20日

 

 

 

 

 

 

 

 

Flair bar esオープン

 

 

 

 

 

ついに自分の夢が叶った瞬間

 

 

正直、お店を持てた事の喜びよりも

 

 

やっていけるのか??って不安の方が大きく

 

 

まだ実感がなかったが、

 

 

お客様、仲間達、同級生、仕事仲間・・・

 

 

人、人、人

 

 

その光景を見てやっと

 

 

あ、俺やっと自分の店持てたんだ

 

 

って実感することができた

 

 

好きな音楽をかけ、好きなお酒を並べ、好きな仲間達に囲まれた空間

 

 

あきらめないで良かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一カ月後~

 

賑わうのは最初だけだろうと思っていたが、

 

 

お客様の来店は続き、目標だった80万円を大きく上回る120万の売上!

 

 

その一番の要因はカズの仲間達だった

 

 

「カズがやるなら」

 

 

と、言って、連日通ってくれる仲間達

 

 

その結果、カズの知り合いだけで、当初の12万をはるかに超える50万近くの売上

 

 

本人もビックリの、仲間達からの支援でした

 

 

 

 

 

~給料日~

 

 

当初は12万の約束だったが、ここまで売上を作ることができたのはカズのお陰

 

 

と、いっても、まだ消費者金融からの借り入れがあるので、そこまで給料をあげることはできないのですが、

 

 

できる限りの感謝の気持ちとして、もともと自分の中で決めていた上限ラインである15万を封筒に入れて渡した

 

 

鈴「初給料だ!ありがとう!」

 

 

カ「ザス!」

 

 

ちょっとした不安はあった

 

 

初月から売り上げ良かったこと、その売上は自分のお客さんのお陰であることは、カズ自身もわかっていると思う。

 

 

消費者金融のことはカズには言っていないから、鈴木君ちょっと儲かっているじゃんって思っているかもしれない

 

 

なによりも、一日も休まず、毎日12時間の労働。

 

 

もしかしたら、「これじゃ少なすぎませんか?」という風にカズから言われるかもしれない

 

 

「こんな給料じゃやっていけない」と辞めてしまうかもしれない

 

 

 

 

 

不安は的中した

 
 
 
 

 

 

 

次の日カズから給料のことで話があると言われたのです

 

 

仕方ない、実際カズのお陰でお店が成り立っているのは事実だし、返済は少し減らしてでも・・・

 

 

人が意を決して人に何かを伝えようとする時の空気っていうのを、今まで何度も感じている

 

 

今回もそれだ

 

 

いつもの仏頂面がさらに険しくなっているカズから出てきた言葉は

 

 

カ「給料なんですが、約束と違うじゃないですか??」

 

 

鈴「いや、約束よりは払って・・・」

 

 

んっ??????

 

 

言葉と同時に出された手元には握られた3万円

 

 

カ「12万って言っていたのに、3万多いですよ!」

 

 

!?!?!?

 

 

鈴「え、あ、いや、目標よりも売り上げ良かったのはカズのお陰だし、実は当初から順調だったら15万は出そうと思ってたんだよね」

 

 

カ「いや、12万って約束だったのでいらないです」

 

 

鈴「いや、これはもらってくれ。休みもなく働いているわけだし」

 

 

カ「・・・わかりました・・・」

 

 

何故給料を増やしてもらって喜ばない!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、

 

 

本当の意味で藤田さんの言っていた意味がわかった気がした

 

 

この日まで、「俺」の夢とか、「俺」の目標とか、「俺」の店って言葉を使ってきたけれど

 

 

それじゃーどこかで限界が来ちゃうんだ

 

 

主語を「俺」から「俺たち」に変えた時に、人はもっともっと大きな夢を目指せるのかもしれない

 

 

その日から、esは「俺」の店から、「俺たち」の店に変わった

 

 

 

 

続く