予想外の反響があり、今回は途中で断念することなく最後まで書くことができました!
ありがとうございます!
本日で「es開業物語」は最後となります
前回の続きです
~半年後~
最初は友達や仲間達しかこないお店でしたが、
テレビやラジオの取材が入り
すすきのの端っこにある、怪しいビルの、怪しい扉を開けて入ってくる
勇気ある新規のお客様も増えてきた
とは言ってもまだまだ借金だらけのカイジ状態
お金に余裕ができたらとにかく返済にまわして
まずはアコム!
お次はレイク!
と、一カ月に一社ずつ返済を重ね
またせたなプロミス!
あとちょっとアルカ!
そして・・・
お前で終わりだラピット!
と、友達から借りた分も含めて
半年で全ての借金を返済することができた!
毎月消費者金融のATMに札束を放り込む時に
少しづつ鎧が外れていき
心の余裕が生れてくるが
「絶対に調子こかない」
と、自分に言い聞かせ
自分で鎧を付けなおす日々
カード会社からは優良顧客として営業電話が殺到!
友達からは「絶対帰ってこないと思っていたのに(笑)」と、愛情と悪意あるお言葉を頂戴!
と、人の信頼とは何かを考えさせらる半年だった
~ある日の金曜日~
なぜかいつものピーク時間である22時を迎えても誰もお客様が来ない・・・
(あれっ?どうしたんだ?)
ついに運がつきたか・・・
それにしてもこの半年間うまく行きすぎた
最初は、そうは言いつつもお客さんくるしょ♪
って思っていたが、一向に誰もやってこない
お互いだんだんと口数がへり、店内は緊張感を増し、くらーーい雰囲気に
その状況に耐えれなくなり
鈴「よし!飲み行くぞ!」
と、カズに提案
一杯だけ飲んで、勢いつけて帰ってこようと思っていたのだが、
一口お酒を飲んだ瞬間
う
う
う
うますぎる!!!!!
犯罪的なうまさだった
もちろん、半年間お酒を飲まなかったわけではなく、むしろ毎日飲んでいた(笑)
お酒の味っていうより
今までずっと、、自分を律していた重い鎧が落ちて軽くなったことで
心の中でパンパンに膨らんでいた何かが
もう限界まで膨らんでいて
あと少しで破裂しそうな状況で
お酒という一針で一気にはじけとび
悟りを開いたようにくずれ落ちた
富士山5往復してもこんなにうまいお酒は飲めないだろう
鈴「カズ、今日は休もう」
半年間やって初めて休むことを決める
しかも金曜日に(笑)
と、その瞬間、お客さんから電話が鳴ったが
鈴「カズ、体調崩したから今日休みって言っておいて」
と、ずる休み(笑)
この日、忙しかったら
休むタイミング逃して
もしかしたら自然に弾けた心の風船は
体に害を及ぼしたかもしれない
これはみんなからの「休め」ってメッセージだ
この日以降、週に一度の休みを取ることを決める
半年間一日も休むことがなかったが、決して辛いと思うことはなかった
カズも一言も文句言うことなく突っ走ってくれた
まさに夢の中を走っている夢中の状態
いつからこの夢が覚めたのだろう?
~11年と7カ月後 2018年2月19日~
今このブログを書いています。
当時の自分と会話をすることで、その時の想いや不安
頭の奥にしまっていた感情や思い出が久しぶりに顔を出しました
正直、今の自分が180万かけたお店を出店することで、当時の自分みたいに、こんなにわくわくできないし、こんなに頑張れないと思ってしまいます。
経験とは自分を成長させてもくれますが、子供の時感じていた「ワクワク」や「冒険心」を、気付かないうちに奪っていってしまうものでもあるのかもしれません。
実は、ここ2年間ほど、そんな自分の「ワクワク」や「冒険心」がなくなってしまったのではないか??
という、自問自答の日々でした
お店はその後好調な状態を維持し
2店舗目の出店が決まり
今のすすきの1等地への移転が決まり
さらに2店舗の出店を進め、順風満帆かと思われましたが
急激な成長に会社がついてこれず倒産の危機
資金繰りに苦しむ2年間を過ごしましたが
その危機をなんとか乗り越え
店舗リニューアルと共に業績が上がり
やっと少し落ち着くことができた今、このブログを書いています
実は、このタイミングで会社を離れ
今年は世界への旅に出かけるつもりだったのです
自分の人生、もう一度ワクワクできる何かを探しに行こう
そう思っていました
~2017年11月~
ある出来事で気持ちに変化が生まれます
別府の店舗出店で一緒に働いた仲間だったユースケ
彼は、もともとJRの運転手だったのですが、
それは、「自分が人生をかけて情熱を注げる何か」を見つけるまでの仕事であって
それが見つかったら、JRを辞め、その「何か」に生きるということを決めていたアツい漢。
そんなユースケが見つけた「何か」がフレアだったのです。
もちろん、僕自身もフレアはやっていたのですが、
海外どころか日本でも技術の差を感じ、
フレアバーテンダーとして自分が有名になるというのは早々に諦め
僕自身は、フレアバーテンダーが活躍できる環境づくりに総力を注いでいました。
残念ながら、まだ今の日本でフレアバーテンダーという職業で成り立っているのはほんの一握り
注いだ努力に対するコストパフォーマンスは良くありません
ましてやユースケは他のフレアバーテンダーよりも圧倒的に始めるのが遅く
ライバル達の何百倍も時間を注がないと難しいと思われるのに、
これから世界に挑戦すると言うのです。
「フレアで世界に勝つのは厳しいよ」
僕は、彼にダサい言葉を吐きました
彼は「絶対に自分ならできる」
と、言い切ります
正直、その当時ユースケよりもずっと技術の高いフレアバーテンダーが世界に挑戦し
それでも世界で勝つというのはとてもとても厳しいことだと知っていたので
ユースケに対し、はっぱをかけるつもりでも
そして、生半可な気持ちでやるなら・・・
諦めた方がいいぞ!
っという気持ちも込めて話していました
※その瞬間(笑)
そんな彼が、3年の歳月を経て
ロンドンで行われるフレアバーテンダーの世界一を決める大会に
アジア代表として出場したのです
ユースケの有志を見る為に僕もその会場に行きました
そこにいた彼は、
あの時の言葉に偽りはなく
今も自分の情熱を注げることに向き合い
さらには世界の舞台で堂々と戦っています
ロンドンにはもう一人仲間がいます
このドラム叩いている日本人
その名もJay
なんと彼、もともとesのアルバイトです(笑)
当時、ちょうど僕が面接を行うのを辞めて、店長に任せていたのですが
面接がかぶってしまい、たまたま現場にいた僕が面接したのがJayでした
軽いタメ口で現れ、鞄の中からくしゃくしゃの履歴書を出してきた時に
こいつはダメだな~
なんて思っていたのですが、その履歴書が全部英語で書かれていて
鈴「なんで英語なの?」
と、聞くと
J「19歳から先月までずっとロンドンに住んでまして、プロバンドとしてヨーロッパツアーやっていたんですけれど、ビザ切れているの忘れていて、フランスで捕まってかえって来たんですよ~」
というハチャメチャなストーリーを引っ提げて現れました
そんあ彼の人間味に惹かれてしまった僕は、
鈴「採用するかどうかわからないけれど、友達になってくれ」
と、逆面接をしたことを覚えています。
そんなJayは、ロンドンで自分のお店を持つことが夢だと言っていました。
Jay「esがロンドンにあったら絶対成功します!鈴木さんロンドン見に来て下さい!」
僕をのせることに関して世界一のJayの言葉を信じ
人生初の海外、ロンドンへ
その後、僕は前述の通り、会社が厳しい状況になった為
ロンドン出店は諦めたのですが
彼は単身ロンドンに戻り
宣言通り自分のお店をオープン!
http://www.es-entertainment.jp/program/live-music-mau-mau-bar/
さらに、その後、ロンドンで再びバンドを組み
http://merurido.jp/topic.php?srcbnr=16732
世界最高峰とも称されるUKロック・フェス『グラストンベリー・フェスティバル2017』に出演
そしてそしてなんと
今年4月に日本ツアーが決定!
という、すさまじい漢です
ユースケ Jay
人と比べる人生はカッコ悪いと思いますが
自分達が情熱を注げることをやり続けながら
世界で活躍する二人の姿を見て
自分の中の「何か」が動かされたのは事実です
何よりも、12年前、毎日が夢中であった自分と比べてみて
もう一度自分も情熱を注げる「何か」に夢中になりたい
そして、その「何か」を持って、世界を周りたい
そう思うようになりました
~esとは~
お店の名前をつける時
なんとなく覚えやすほうが良いかなって思っていて
僕のイニシャルがS・Sだから「S」
と、思ったのですが
それじゃーちょっと物足りないかな~って考えている時
大学の授業でならった「es」を思い出しました
esとは心理学の言葉で「本能的欲求の貯蔵庫」という意味
僕はこれを、人間の第六感的な感覚、
もっとシンプルに言うと「ワクワク」することや、自分の「これだ」って思えることを大切にすること
「でも」や「だけど」や「否定」に負けない
「常識」や「ルール」に縛られない
「いつか」や「まだ」のように未来に生きない
今情熱を注げる「何か」ってやつです
その「何か」=「es」っていうのは、人によってさまざまであるし、人と比べることでもないと思います
ただ、どうしてもこの感覚って、経験を重ねることで鈍っていく感じがするのです。
自分が過去に持っていた「es」
その想いを蘇らせる為、今回ブログを再開するという経緯となりました
~esからesへ~
自分が情熱を注げることは何か?
僕はシンプルに
人を喜ばせることが好きです
経営がオモシロいなって思えるのは、人を喜ばすことを一所懸命考えることが仕事になるから
そして飲食業が好きです
食べること、飲むことという、人のアナログな部分繋がり、喜ばせることが仕事になるから
Barが好きです
人がお酒により本能的に開放され、皆が楽しい空間を作ることが仕事になるから
フレアが好きです
カッコいいから(笑)
自分のesと向き合った結果
やっぱり僕はフレアが好きだし、barが好き
今は仲間達に任せていますが、もう一度自分自身がバーテンダーになってお店に立ち、
お酒を通じて楽しい空間を作ることをゼロからやってみたい
もう一度原点であるバーテンダーからやり直そう
それが答えでした
~2018年3月1日~
そんな思いを形にすることができました
その名も

肩書やサブタイトルはありません
そして、コンセプトも決まっていません(笑)
原点回帰です
今、自分のできることで走りながらどんなお店にしたいのか考えていきたいと思います。
12年前毎日夢中だったあの頃のように
新年会で痛めた膝は直っていないけれど、お店に立ちながら、お客様と向き合いながら、夢中になって答えを探していこうと思っています。
【住所】 南4条西3丁目Nプレイスビル1階 ※前キュリアスフォックス
【電話】 まだ取得できず
こんな感じのお店ですが、会いに行ける社長として頑張っていきますので、是非とも遊びにきてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!