【本】『ウォッチ•メーカー』 | 蒼の深さを見上げてみたり。

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認知症の母との日々や日常の些細なこと、読書の記録などを綴ります。


ジェフリー•ディーヴァー 著。


月暦のついた

アナログ時計と

奇妙な手紙が

現場に置かれた殺人事件が

2件発生した。


微細証拠すら

わずかにしか残していかない

自らウォッチメーカーを名乗る

犯人は

あと8件事件を起こすつもりらしい。


虎視眈々と

被害者を狙うウォッチメーカーと

仲間のゴロつき。


あと一歩のところで

捕り逃すライムたち。


ウォッチメーカーに先んじて

捕えることができるのか。




今回は

サックスの出番は控えめでした。


ルーキーのプラスキーが

鑑識デビューをし


心理分析官のダンスが

活躍します。


プラスキーは

相変わらず危なっかしくて

銃の上から保護服を着てしまい

銃が抜けない!なんて

ことをしています。


常に抜け目ないサックスとは

大違いのところが

微笑ましくもあります。


仲間のゴロつきが

逮捕されたとき


真実が明らかになるにしては

ちょっと早いな。という

感じがしたら


そこから

事件の様相が

二転三転していきました。


そして

ウォッチメーカー事件と

同時並行して

サックスはもう一つ

事件を抱えます。


そちらは

サックスにつらい現実を

突きつけ


警察官を辞めるかどうか。

そこまで追い詰めてゆくのです。


伏線の回収は

いつもながらに

見事だと思いますが

落とし処は

納得いかないです。


しかも

展開が

『魔術師』と似ていて

これがこのまま毎回続くのかな?という

懸念もあります。


何はともあれ

次を読んでみないと

分からないので

次作にとりかかることにします。