『ソウルケイジ』 | 蒼の深さを見上げてみたり。

蒼の深さを見上げてみたり。

認知症の母との日々や日常の些細なこと、読書の記録などを綴ります。



誉田哲也 著。


姫川玲子シリーズ

2作目。


といっても

『ストロベリーナイト』を

読んでから

ずいぶん間が空いたので

細かい人物設定は

すでに忘れてしまい

新たに読んだ。


『ストロベリーナイト』を

覚えていないと

ちょっと

分かりにくい部分もあるけど

そこはさておき。


途中で

トリックが

何となく分かったし

そこに辿り着くまでの

姫川の行動が

超法規的なので

ミステリとして

それはどうかな。と。


ご都合主義とも言える。


しかも

バッドエンドなので

後味の悪い感じ。


あと

読みやすい小説だからこそ

姫川と菊田の恋愛要素は

いらないんじゃないかと

思うが

それがのちのち

続編で効いてくるのかな?


私としては

勘で動く姫川よりも

理詰めの日下のほうが

共感できる。


本当の現場は知らないが

小説で

勘で動くというのは

説明せずに

真相に辿り着くということで

その辿り着く過程が

曖昧になる感じがする。


面白くなくはないけど

最後

姫川の勘で

端折った感が否めない。


娯楽小説としては

そこそこかな。