今回も、訪問看護で出会ったお方のお話です。




90歳前後でお手伝いさせて頂いた。


転倒し、ご多分にもれず、大腿骨頸部骨折で退院間近にお嫁さんが申込にいらした。


「とっても怒りんぼで大変な気質です。で私一人の手に負えないのでお願いします。」




恐る恐る病室にご本人に挨拶に伺った。


「なんだ?おまん(あなた)何しに来た?」


「お家に帰ってからお手伝いをお家の方からご相談がありまして、御挨拶に伺いました。」


「おらあ、頼んじゃあいんど(頼でいない)。うるせえなぁ。帰れ(けえれ)。」


「お家でお風呂に入るお手伝いや、おしっこの管をきれいにすることなどをお手伝いさせて頂きたいんですけど。」


「ほうか、風呂いれるじゃあ、来たかぁこうし(来て良い)。びっくりするくれえ山ん中だぞ。」




これから、週2回の訪問開始。


ハイ、とっても山の中。峠の途中。


携帯電話は、繋がらない。


初対面時は、これでとっても機嫌がよい方であった。




日々怒ったり、笑ったり、何をしても反応無く寝ていたり。




血圧も低め。血圧を上げる薬を飲んでいても低い。


水分摂取に努めても、意識レベルは不安定。




大好きな風呂も最初は良くても、脱衣後、意識低下・寝ている。急きょ、清拭に変更~!


反対に意識低下があり清拭中、「何で風呂にいれんだぁ?約束が違うぞ!」


機嫌が良いと家族の方が散髪を希望してくれた。


髪が長くなってくると、いつでも散髪ができるように、散髪セット持参していた。


最初は、「何するだぁ?おん(私)は頼んじゃいんぞ!」


機嫌をとりながら、御家族の希望に沿ってショートカット。




お嫁さん「良い感じ!また頼もうね。」


「おまん、できるじゃんか。お爺さんも切ってくれ。」


お爺さんは無理ですからね♪




当時まだ介護保険制度は無かった。


決められたおおまかな時間配分でその日の自分受け持ちを回っていた。


概ね、4~5人。




その後、ステーション勤務退職後、訪問診療のクリニックに転職。


何年か後 [レビー小体型認知症] を知って気づいた。




まさしく、レビー小体型認知症の症状!!


何人か、お手伝いさせて頂いた方にレビー小体型認知症が当てはまった。




色んな意味で手が負えなかった方が、これだー って感じの方が少なくなかった。




訪問看護・訪問診療に至る方の中に、このタイプは少なくなかった。








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