…未だ、普通の主婦だった【田中美子】（タナカ・ヨシコ）さんとの出会いは、「我がインナートリップの旅」(27歳の時・昭和49年）を選択した時点に遡ります。
…私は、「自分の未知的運命」に挑戦し、其れを決行すれば、決行した時点で「孤独と無収入」との戦いが強いられる事になっていました。それで、先ず、真っ先に為す事は…「自分の自由な時間を確保して為す、毎日の生活の糧を得る為の生活手段を考える事」…に有りました。それで、それ迄（15歳～20歳迄は某クリーニング会社に勤務していた）の経験を生かして、在る事を考え、友達に相談すると、其の友達の知人（大阪市平野区喜連に住んでおられました）を紹介してくれました。
…１週間の内の3日（月・水・金曜日）だけ、其の知人の店（柴クリーニング店）の仕事（午前８時～午後６時迄）を手伝えば、「昼ご飯（１２時～１時迄）は其の知人の店で食べさせてくれる（給料等は全く無し）」と言う条件で合意しました。従って、其の他の曜日（火・木・土・日曜日）の時間帯は、私の自由な時間が保てる計算に成ります。それで、中古の普通自動車（10万円）を買い、近所の印刷会社でチラシ（値段表…3万円程）を作り、クリーニングの営業（外交と言っていた）専門（自分の屋号【島屋】を持った）で、収入を得る計画がスタートした次第で有りました。当時の1ヶ月の家賃（公団住宅）や、公共料金、及び、晩ご飯等に必要な金額は、合わせて「1ヶ月で約1万円」と計算し、全くの無収入の月が1年続いたら、「1万円×12ヶ月＝12万円」+「1年分の自動車のガソリン費用」が必要と計算していました。従って、食事に関しては、「週3回の昼食」が頼りで、出来るだけ食べる事を我慢（1年間は此の計算で乗り切る預金を確保）しての生活を覚悟し、実質的（1年程の迷いの時期を経て）に…《「我がインナートリップの道への旅」（昭和50年12月）》…は、こうして此処にスタートした次第で在りました。
…而して、頼みとする得意先（願客）は思ったよりも増えず、其の年の1年（12月迄）は何とか乗り切ったけれど、来年に向けた希望的目標は全く持てず終いで有りました。そして迎える翌年の正月（預金も思ったより早く無くなりかけていた）の間は、自分の家にて閉じこもりを決めこんだ次第で有りました。其の翌年の正月の我が過ごし方に付いては、次に記す私の「ブログ・ＵＲＬ ↓↓↓」…乃ち…
…《私の「インナ－トリップの旅の始まり」》… テーマ：『黄槿の花の下で』より…
…等と標題し、記事を投稿しています。
…そして迎えた正月休みの期間は終わり、又、新たな年での仕事が始まる。其の最初の仕事と致しまして、知人の店（大阪市・喜連住宅前）からは少し遠方（羽曳野市）へ行っての営業活動を試みました。すると、其の山手の方、つまり、「羽曳野市・郡戸（コウズ）」の近辺には、少し大きめの新しい住宅が沢山建設されていたので有りました。其れで、其の新しい住宅へ引っ越しして来られる人達へチラシを配り、新しい願客の確保として、其の住宅の真ん中（酒店の真向い）程に位置する家（門の表札・田中)を見て、其の営業の手始めとして1番最初に訪問した処、直ぐ、其の【田中】と表札が出ていた家の奥さんは、引っ越し荷物の受け入れと、其の荷物の整理中で有ったにも拘わらず、直ぐ、それらの荷物の仲から、クリーニングに出す服を沢山引っ張り出してきて、其のクリーニングの服を沢山、私は預かる事が出来ました。其の調子で、以後、此の住宅の人の殆どの家からは、クリーニングする服等を、毎月、沢山預かる事が出来て、2年目からは我が収入の安定を得る事が出来た次第で有りました。然るに、結果論では有りますが、其の営業での、第一番目のお客さんで有った【田中美子さん】が、其の後に於ける、我が運命的な道を良い方向へと導いてくれる事と成った次第で有りました。
…其れから間もなく、当時の某国会議員（社会党）が、【田中美子さん】さんを羽曳野市議会選挙の候補者として推薦され、そして見事、【田中美子さん】は初当選を果たされました。然るに、何故か、羽曳野市議会議員の活動をされていた期間に於いて、自分の家族のように私は接して頂きました。尚、美子さんを応援してくれていた支援者（女性陣）の中で、其の中核の人達（小グループ）だけの旅行の時にも、男としては私だけは、何時も同行させて下さいました。そして、議員を引退されても、私は気軽に其の【田中美子さん】の家を訪れておりました。
…私が交通事故（傷害事故）を起こした時（昭和54年）は、【田中美子さん】にとっては最初の選挙運動期間の真っ最中で有ったにも関わらず、其の時の「第一秘書（男性・池田さん）」の人を私の弁護人として当たらせてくれて、刑罰等（運転免許取り消し処分）に成る処を、「嘆願書」を以て、其れよりも軽くなるような働きをしてもらえた事で「1ヶ月の運転停止処分」に減刑してもらいました。行政処分で有る処の「運転免許・取り消し処分・通知」を受け取っ時は、もう我が人生は終わったと思いました。そんな悩（其の人身事故の件は田中美子さんには知らせていませんでした）みを抱え込み、クリーニングの集配を休んていました。すると、美子さんから電話が入り、子細（運転免許・取り消し処分通知）を知った美子さんは、某国会議員の第一秘書の人を私に付けて下さいました。そして、「嘆願書」を以て大阪府庁に働きかけて下さったお陰で、「運転免許・取消処分」は免れました。従って、我が営業で得た願客の維持を図る事が可能と成り、私の生命線は繋がったので在りました。それで、其れ以後も安定した生活が可能と成りました。若し、そのような事（国会議員の第一秘書の弁護活動）が無かったら、此の、我が犯した交通事故（人身事故）、以後、私の生活は破綻をきたしていた事は確実だったので有りました。
…而して、私は、厚生年金を納める期間が半分にも満たない状況でストップしていた事を鑑み、私が40歳頃、クリーニングの営業（屋号【島屋】）を廃止する事を決心致しました。そして、新たに、会社務めの道を選択致した次第で有ります。何故かと言えば、是れ迄、厚生年金の払い込みをストップしていたので、満期迄の期間（後15年程の期間を残していた）を払い込まなければ成らないと考えたからで有りました。然るに、我が「インナートリップの旅」はに始まる、自営（自分だけが食べれる程の収入を得て、自分の自由な時間を確保していた)の道は、此処に終結するので有りましたが、「我が生涯的な目標」としていた…「木（キ）の語元解明の糸口」…は「シッカリと掴んでいた」からで在りました。
…私の新た成る就職に関し、松原市（大阪府）の在る会社を紹介して頂きまして、お陰様で、当時と致しましては普通的給料（28万～30万円程）を頂ける事に成りました。従って、今、定年退職した後、其の年金暮らしの中で、我が自説を纏めながら暮らす事が出来ている次第で在ります。
…2009年（平成21年）…此の頃（主人は癌で亡くなられておられました)の美子さんは、羽曳野市議会議員の立候補を見送り、議員年金をもらっておられました。そして、私は、普通の主婦に戻られていた美子さん宅を時々訪問していたので有りました。其の時は何時も【絵（油絵）】を描いておられ、更に其の描かれた【絵】に関連しての【詩】的なものも創作されておられました。其の【絵】を描く合間に、私に対して話された事は、今考えると、其の話しの内容等は「将来の不幸な事件への前章だった」の事で有りました。それは、美子さんの一人娘（私は其の娘さんが未だ高校生だった頃から知っていました)の事を心配（家庭内暴力）し、「夫婦、つまり、其の娘さんと夫（杉浦泰久）の仲を引き離さなければならない」等の話しの内容で有りました。そして、其の年（2009年）の年末31日、美子さんが、近所の空き店舗を借りて【居酒屋・いーちゃん】を開店されていると聞いていましたので、其の年末の夕方頃、美子さんに挨拶に行きました処、その時は、未だ店の準備中で来られていませんでした。其の時の店内は、アルバイトの店員さんが準備をしておられ、美子さんの一人娘が嫁いだ先の主人（杉浦泰久）が一人でお酒を飲んでおられました。この杉浦泰久さんとは、選挙の時以外（選挙仲間の慰安旅行）等でも気安く話しをする間がらで有りましたが、此の時は、酩酊されておられ、又、気のせいかも知れませんが、何となく「不気味さ」が店内に漂っていましたので、「又、来年の年明けに、挨拶に伺います」等の言葉を言って、私は、其の店（いーちゃん)を出ました。そして、明け正月の休み過ぎて店が開いたら、新年の挨拶に来るつりでおりました。
「2010/1/12/ 平成22年1月12日」…平成22年…正月休みの、一般的な正月明けの第一日目（火曜日)に、其の「運命的事件」（平成22年＝２０１０年１月１２日・火曜の午後８時頃）が発生しました。
…AD2010年＝平成22年1月12日火曜～「正月休み明けの夜の店内に於いて発生した猟銃発砲・複数殺人事件」…それは「大阪府羽曳野市郡戸【居酒屋・いーちゃん】で起きた「猟銃発砲事件」です。それで亡くなられた【元・羽曳野市議長…田中美子さん】。又、其の事件当時、店内に居られ、その巻き添えで貴い命を無くされたアルバイトの店員さんと、その店舗の持ち主だった男性の方の御冥福を此処にお祈り致します…
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