芙蓉
台風9号が日本列島を縦断して北海道へ再上陸したあと温帯低気圧に変わったようです。
記録的な雨量となり、河川の氾濫や住宅への浸水、土砂災害など深刻な被害をもたらしました。わが家のある地域も一時は避難警戒警報が鳴り響き、息子たちが通った小学校が避難所として開放されました。万が一に備え、持ちだし用のザックを手元に置いて眠れぬ夜を過ごしました。
被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。
今日は旧暦7月21日、二十四節気の第14番目「処暑」(しょしょ)です。
立秋から15日目になります。「処」は収まるという意味で、暑さもようやく落ち着きをみせる時期になってまいります。地域によっては、日中はまだまだ暑いのですが、朝夕は涼しくなり草陰で鳴く虫の声に秋の訪れを感じることもあります。
台風の発生も頻繁になってくる頃でもありますね。台風情報をしっかりチェックしようと思います。
「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」 (『暦便覧』より)
※13番目は立秋でした。
8月23日撮影
長く続いた雨が上がり、青空がのぞく
少しの間でも洗濯物を広げて陽に当てる
郵便局、銀行で要事を済ませて外へ出ると俄かに雲が押し寄せてくる
今まで見えていた青空が覆われていく
慌てて自転車に乗り帰路を急ぐ
一つ目の交差点が見えた時、大粒の雨が落ちてきた
構わずそのまま走り続ける
二つ目の交差点の赤信号で止まる
私はすっかり濡れ鼠
ベランダに広げた洗濯物も私と同様
シャワーを浴びて、洗い直した洗濯物を再びベランダに広げる
間の悪い出来事
午後は一度も降らずに陽が射した
芙蓉の花は夏の名残り
やり残したことがあるようなせつなさ
遠い日の夏の記憶
紫の花のあとに艶やかな実をつけたトウガラシ
黒い実は赤く、葉の紫はより黒く
秋色に染まってゆく
トウガラシの実(ブラックパール、パープルフラッシュ)
※「処暑2015.8.23」もご覧いただければ幸いです。