歌の内容、背景を知りたい! | Kantorinになる!

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教会音楽家がとうとう職業になってしまうのか?
どこへ行く、自分?

9月4日の C-Schein 入試 には 教会の Gesangsbuch から 
古い時代の賛美歌8曲新しい時代の賛美歌2曲を任意で選び 当日 計10曲の中から3曲を
試験管から指定し 唄う、という課題があります。


ウィーンで声楽を勉強し始めて11年。
すっかり その門下のやり方が板についているので 



歌詞の意味、内容を把握できないことには歌として表現でいないよ!




と 現在 歌詞を翻訳中 であります。





もちろん    このドイツ語、なんて意味? っていう ところもありますが





時代的 宗教的背景が 全くわからんじゃあないのよ!!




というのが 自分の目の前に立ちはだかる高い壁~





では 今日はまずご一緒に Gesangsbuchの7番 を 見ていってみましょう♪
(7番まであるので1番だけね)



この歌は Advend= 待降節、降臨節 (日本語では宗派によって呼び名が違うらしい) 
(11月30日に近い日曜日から クリスマスイヴまでの約4週間のこと)
の時期にのみ歌われる賛美歌。




O Heiland, reiss die Himmel auf, herab, herab vom Himmel lauf,


reiss ab vom Himmel Tor und Tuer,


reiss ab, wo Scholss und Riegel fuer.



※ ドイツ語の ウムラウト表記、エスツェット表記は AE UE OE および SS とする




Heiland とは イエス キリスト のこと。 Retter=メシア 救世主 ともいう。


aufreissen= 力でこじ開けること


abreissen= 壊す 破る



Schloss= Das Schloss  錠前 南京錠


Riegel= Der Riegel   かんぬき





イエスキリストよ、 いまこそ天上界を開くのだ

天上から 私達の住む世界へ 下るのだ


私達と天上をさえぎっている 門とドアが いつも開き続けるように


いまこそ そこを閉ざしている 鍵とかんぬきを壊してしまうのだ








ふう~ 難しかった・・・・・






詞の最後にある Fuer、 身近なドイツ人 主人と義父よると これは 本当は Vor なんだそうだ。


ドイツ語の詩 は Reim といって 韻を踏まなければいけない 約束事があります。


そのために ここは その前にある Tuer の 韻をふんでここは Fuer になっている、んだそうだよ~






そんなん わかるかぁ~!!!







2番以降もそうですが 神の威光にすがりたい助けて欲しい、救って欲しい、という内容が多々記されているこの歌。



4番の歌詞にも 



神様、どこにいるのですか?
天から嘆きの谷へ降りて来て私達を慰めてください



とあります。





このような内容の詩の歌になった理由は時代背景と関係あるようです。



この詩は 1622年に書かれています。


その頃のヨーロッパは ヨーロッパ史最悪といわれている 30年戦争 の真っ只中でした。
(30年戦争は 1618年~1648年まで)



推測でしかないのですが おそらく そういった時代に生きた人々の切実な希望が
この歌に刻み込まれている、と 思うほうが この歌を理解するのには簡単なのではないか、
と考えられます。






主人はいう~



「僕達は 小さい時から 聖書 や Gesangsbuch に 書かれている言葉や歌に 慣れ親しんでいるので
何故、とか 何が書いてある とか わかるけど

君の場合は まず そこが欠如しているんだよね。でも そこをわかるようになる、っていうのは 




至難の業だよ







わかってる、 でも 




船は 順風満帆に 荒波に向かって 出航してしまったのよ~! 波