〇自己正当化力が向上した現代人
以前、赤信号2秒以内なら大丈夫説の方の話を書きましたが、先日見た光景の話を書きます。
緊急車両に対する対応で、救急車に対する協力姿勢が見えない状況がありました。
通勤通学の時間帯ではありましたが、横断歩道の歩行者が立ち止まらないのは少し驚きました。
「まだ距離があるから大丈夫」「急いでいるから勘弁して」などそれぞれ自己正当化の理由はあるので立ち止まらないのだとは思いますけど少々驚きました。
実際にはどのような自己正当化力が働いているのかはとても興味がある事例でしたが、いじめやパワハラなどの傍観者や消極的な協力姿勢は反社会的とも取られる時代になっていると考えています。
社会規範に基づく良心や良識的行動を前提とした他者への無意識的な期待は強制力をもって対応しなければならない時代になってきたような気がします。
ちなみに特に理由もなく「そんなの俺の勝手だろ」と明らかに悪意がある行動などがみられる場面もありますが、これも無意識的な承認欲求や自己顕示欲が原因だと考えています。
これは誰かに迷惑をかけることでその他大勢の中に埋もれないよう印象付ける目的の行為で、好きな人にちょっかいかけるいたずらっ子の心理だと考えています。
しかし本人は「やりたいからやっている」感覚なので自覚はなく、無意識に内から出る行動なので本人に言っても理解はできません。
なので「なぜ行動したのか?」ではなく「何に動かされているか?」がポイントになってきます。
このように人間は感情の動物なのでその行動原理や行動論理が見ることができれば無駄な期待もしないし自分の行動もコントロールすることができます。
その結果、社会内における無意識の相互依存を意識し管理することで人を傷付けず自身も傷つかないことでストレスを少なく日々の生活を送ることが可能になります。
悟るとはそういった内容だと考えています。
皆さまの生きづらくない毎日のお手伝いができれば幸いです。