知り合いに不倫経験者がいましたが、自己正当化力を絵にかいたような人でした。
どんなに頑張っても不貞行為を否定することはできないと理解していても、自己正当化力に支配されてしまうようです。
出会うタイミングが‥とか、いつかは自分の希望が‥とか、ひどい場合は否定する周囲がおかしい、社会がおかしいと発展・暴走する場合もあるようです。
相手を上手く利用することが目的な行動であり、相手に上手く乗せられることが楽しい場合も多いようですが、自分個人は単独で生きている訳ではないことを忘れてしまうようです。
既婚者には配偶者が存在する訳で、配偶者に迷惑かける行為は既婚者本人にも迷惑をかける行為であるという客観的事実を自己正当化力が見えなくさせてしまうようです。
この傾向の人は普段の行動から見てとれる場合が多い様に感じます。
他責傾向はもちろん、物事を単眼的に捉えて言葉を自分のためにしか発しない感じ?で自己中心的な思考をしている人です。
しかし多くのこの傾向にある人たちも悪意がある訳ではなく、自身を取り巻く環境や情報を整理できていないだけだと考えています。
マスメディアによる不倫の話題提供や自分は正しいと思い込ませる偏った利己的な情報発信に端を発しているとも感じています。
それらの影響を少なからず受けている人が自己正当化力がアップしているように感じます。
〇信号は赤になっても2秒は大丈夫
最近ではYou Tubeなどで交通安全啓蒙動画としてドライブレコーダーの動画データを編集したものなどで多くみられますが、体感的に信号の切り替わりで突っ込んでくる車が多いように感じます。
以前飲食店で隣の席のグループから聞こえたある人の発言によると「信号は赤になっても2秒はそのまま突っ込めば大丈夫」とのことでした。
これは自己正当化力による勘違いであることは間違いないのですが、過去に急いでいる自分を正当化した結果とその過去を持つ今の自分の正当化であると考えられます。
このように自身の行動を正当化する思考は本人に悪意などはなく、脳がストレスを回避する機能が活動しているだけであるということを知る必要があると考えます。
その上で自己正当化力の存在を理解し、上手く付き合うことが必要だと考えています。
〇会社は裏切ると言われているが、実は都合よく理解していただけ
会社員時代に「会社は裏切るから信用しないように」という話をよく聞きましたが、これは雇用される側の会社員の思い込みであると考えています。
会社は事業の運営状況や会社の指揮・運営の判断ができるとされる上層部の都合などで、方向性や方針が変更することが時々あります。
それを会社に裏切られたと感じるのは、自身が勝手に期待て思い描いていた方向性や方針、対応が変更されたことで自身が否定されたように感じることだと思います。
会社が裏切っているのではなく、自身がそこまで予測できなかっただけのことだと考えます。
〇愛情も見返りに基づく行動
昔のサルの子供の実験でお乳は出るけど金属的な形状の母親の人形とお乳は出ないけど毛皮に包まれた母親の人形のどちらに寄り添う時間が長いか?的なヤツでしたが、結果的には毛皮に包まれた人形の方だったと記憶しています。
お乳という実利よりも居心地の良さという精神的安定が求められたと考えています。
親の立場で子供の存在を考えると自分を必要としてくれる、自分の存在を証明してくれるという意味で、承認欲求が満たされるのではないかと考えています。
成長が自身の楽しみになり生きがいを与えてくれるとも言われていますので、愛情を注ぐ相手には無意識下で見返りを受けいていると考えています。
最近ではペットを家族だと言われる方も増えていますが、これも可愛さや従順さ、癒されるなど愛情を注ぐ根拠となる見返りは受けていると考えています。
他者に対する気遣いができる人も他者評価を期待する見返りではなく、自己満足感や達成感が目的になっている場合が多いようです。
なので相手によって使い分けるとかではなく他者評価を気にせずできるようです。
何れにせよ人間の多くは利己的で自己正当化力を持ったものであると考えることが必要だと考えます。
皆さまの生きづらくない毎日のお手伝いができれば幸いです。