ちょっとした事件が起きた。
超個人的な問題だ。
経験から学んできている覚悟と同時に
淡い期待を抱いた自分に気がつき、
そんな自分に愕然としたり、
また、どこかで愛おしさも感じつつ。
直前になって混乱の醜態をさらし、
いつも通り妻に諫められて落ち着きを取り戻し、
その後、自分の中に未だに抱えるトラウマに気づかされて、失望と諦めも感じた。
そして迎えた結果は、わかっていた通りで、
淡い期待を抱いていた自分を少し嘲笑いながらの家路の途中で、不意に、その瞬間が訪れた。
受け入れる。
自分の立場。立ち位置。
自分個人の現状に対しての誇り。
対する、周り。世の中の、反応。対応。
一人一人の事情。
そうしたら、沸いてきた、果てしないほどの感謝。
こういう、脱皮のような現象を繰り返し、変わっていくこと。
きっと、それを、「成長」と呼んだり「進化」と呼んだり、人によっては「変化」などと呼ぶんだろうということ。
それで、いいのだ。
と、いうこと。
さて。
今日は。
ご縁で、短いお芝居を観てきました。
「セブン・メニュー」
デヴィッド・アイヴスというアメリカの作家が描いた短編戯曲。
30分という短い時間の中、時間経過の説明は一切ないが、状況から、10年ほどの時間が流れている感じがした。
目まぐるしく変わっていく、人間模様と人の状況、感情。
なるほど、そういうものだよね。
と、わかりやすい作品でした。
哀しい感じが残ったのは、それで結局、誰もどこにも行けていなかったからで。
10年といえば、ちょうど東京に戻ってきてから経った僕の時間と同じくらいで。
それなら、劇中の誰より、僕が幸せだと実感した作品でもありました。
いい時間を過ごさせていただきました。
感謝。