残りのトライアルの結果 | 言葉の海を漂う

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フリーランス在宅翻訳業12年目の主婦。翻訳や生活のこと。

先日、トライアルを3つ受けて、その1つは結果が出たけど、

あとの2つは出ていないと書きました。

 

その、あとの2つのトライアル(ある会社の翻訳とチェックの2つのトライアルです)について、

どういう経緯で受けたかと書きますと、

 

15年前、2年間、この会社(S社とします)の翻訳コーディネーターをしていました。

やめた後は、そのままS社の校閲者として登録していただきました。

そのころ、校閲の仕事をもらいつつ、S社の翻訳者になりたいと思い、トライアルを受けましたが、不合格でした。

自分がコーディネーターをしていただけに、S社のトライアルの難しさは知っていました。

 

結婚、出産のために何年間かS社での登録は休業状態でしたが、

フリーで翻訳を始めた駆け出しのころ、

登録はしていましたので、またS社から校閲のお仕事をもらえるように。

 

駆け出しのころ、頼りない収入面をS社のお仕事で埋めつつ、いろんな会社のトライアルを受けて、翻訳者としての道を歩み始めました。

翻訳の仕事が増え、実力もついてくると、翻訳はかなり採算が良くなってきます。それに引き換え、時給ベースで受けていたS社の校閲の仕事は採算が悪い・・という状況になってきました。

 

2年前、S社にレートアップを申し入れましたが、希望のレートは聞き入れられませんでした。

退路を断った無謀なレートアップ交渉でした。やはり聞き入れられず、潔く取引をやめることに。

 

このあたりのこと、昔記事にしています。→交渉決裂

 

今考えると、わざわざ、「取引を終了させていただきます」、なんて相手に伝える必要なかった・・・こちらから縁切りしたことを、後に後悔します。

 

今年に入って、コロナの影響もあり仕事が減ってきていました(コロナだけとは限りません。機械翻訳の台頭も影響あるかもしれませんが)。

最近、自分がチェック・校閲の仕事が割と好きだったことに気づいたことで、S社からまた仕事がもらいたいと思うように(虫のいい話ですよね、分かっています(-_-;)。

このとき、S社と縁切りしたことを、後悔。

 

あの時は、次のステージに進むために腐れ縁を断つ!みたいに意気込んでいたけど、

今は、人や会社との縁って、そう簡単に断ってはいけない・・としみじみ思います。何事についても、わざわざ縁切りしなくとも、縁が切れるときは自然に切れるし、続くときは続いていくのです。

人生で人(や会社)との付き合い方を、考え直したのでした。

 

今年4月、恥を忍んで、「取引終了します」宣言したS社のコーディネーターさんに、「実はまた貴社とお仕事がしたくなって・・、良ければもう一度登録していただけませんか」とメールを送ったのです。

S社の仕事がしたいとの気持ちが日に日に強まって、もうプライドなんて捨てました(ハハ・・)

 

ところが、そうは問屋が卸さない。簡単に登録復活とはなりませんでした。

コーディネーターさん曰く、「弊社も、方針等が変わりまして、まずは新規の方と同じくトライアルを受けてもらわなくてはなりません」 

ガ~~~~~~~~ン💀💀💀

 

これで、トライアル受けて落ちたら、本当にもう立つ瀬がない、ですよね。。。

 

でも、ここでトライアル受けなければ、S社とのお仕事を再開できるチャンスもない。

 

S社のトライアル、受かる自信ないなあ~・・・

 

2カ月迷った末、6月に受けました。もし落ちたら、違う仕事も考えるぞくらいの覚悟でした。

 

受けたトライアルは、英日翻訳(法務)と、英日チェック、日英チェックです。

 

結果、

 

英日翻訳、英日チェックで合格しました✨

日英チェックは不合格でした。

 

 

うれしかったのは、S社は、顧客に、上、中、下3ランクの料金設定でサービスを展開している(それぞれにサービス名がついています)のですが、

私は、「上、中」ランクで登録していただけるとのことです。

 

レートは今後面談(電話)で決めます。

 

15年ぶりのリベンジとなりました。本当にうれしかった。

あきらめずチャレンジしてよかったです!S社との縁が復活して私はラッキーだったと思います。

 

そして、今回学んだ教訓は、

人との縁は、そう簡単に切ってはならない。

ということです。

 

長い文章、お読みいただきありがとうございました(人''▽`)