急なんですが



今から入院してもらいます。




はぁ?なんで?
嘘だべ?




今から?仕事とか家にも帰れんのか?



医者を殴りたかった。それと共に




あぁ、何か悪い病気かなとか



病棟に向かうまでの間いろいろ考えた。










入院する部屋に案内されて、部屋を見渡す。



ブラインド付きの窓。


空気清浄機みたいなやつ



テレビ




ビニールのカーテン。




個室ならばのんびりできるななんて気楽にしていた。



ドアのノックする音で、背筋がピンとなった。



先ほどの医者と、若いメガネの医者。




椅子が持ち込まれ皆座った。




これから、検査の結果についてお知らせします。



それはさっきできたんじゃ?とツッコミたかった。


Mさんの血液検査の結果




白血球が、六万近く増えておりました



そのため、骨髄をとりさらにしらべましたところ




どうやら、急性骨髄性白血病と思われます



えっ?はぁ?



と思ったが、それ以上はもう何も考えなかった。




説明したあとは、明日からの治療計画の同意書にサインをした。



なんてことになったんだ。もうどうしたらいいのかわからなくなってきた




ひとまず、夫に入院に必要なものを持ってきてもらうことにした。



夫と母は部屋を出た。




1人になりいろいろ考えた。


仕事には行けない。

みんなにどう伝えたらいいのか


もしかしたら死ぬかもしれない


実家の家族に会っておきたい



いろんな事を短時間でよく考えたもんだなと今になって思う。




しばらくして、夫が荷物を持ってきてくれた。



あんまり旦那が告知の時冷静だったので聞いたら




私がマルクの間に先生からすでに告知されていたそうだった。



これからしっかり治療したら家にもちゃんと帰れるし



元気になったらまだどこへでもいけるから


頑張ろう、俺も一緒だからニコニコ




本当に良い夫と出会えて良かったなと改めて思った。




旦那が帰ってから私は今後の事を考えた。



子供も欲しい。
仕事はどうする。
移植するのか。





死ぬかもしれない。
限界まで闘えるか。



そんな事をひたすら考えながら、真っ暗な無菌室で眠れない夜を過ごした。



でも絶対に勝つ、赤ちゃんが欲しい。


その二つを常に心に持ちながら病気と闘う事に決めた。