【商売人の学校】月商100万の罠。地域No.1・ファン作りが「属人化の地獄」になる算数 | なぜか、全部おかしい

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SNS、承認、成功、労働、AI。普通に見える社会の中で、なぜか消えない違和感を静かに検知・観測しています。

前回の記事で、あなたが睡眠時間を削って行っているポスティングやSNS更新が、いかに「時給ゼロの無給労働」であるかという冷徹な事実をお伝えしました。

ここまで読んで、あなたはこう反論したくなるかもしれません。
 

 

「今は苦しいけれど、増田氏の教え通りにリピーター(ファン)を増やし、地域ナンバーワンになって月商100万円を達成すれば、きっと楽になるはずだ」


私もかつて、治療家として同じ夢を見ていました。
 

泥臭い集客と強引な回数券販売の末に、予約枠が真っ黒に埋まり、念願の「月商100万円」のトロフィーを手にしたことがあります。

しかし、そこで私を待っていたのは「自由」ではありませんでした。
 

以前よりもさらに過酷な『休むことの許されない牢獄』であり、最終的に私の心を完全に破壊した真の絶望でした。

今回は、治療院コンサルタントが絶対に語らない「ファン作り」と「属人化(あなた自身を売ること)」の裏に隠された、残酷な算数についてお話しします。

 

 

1. 「月商100万の予約満了」という名の物理的な限界
 

治療院コンサルタントたちは、「月商100万」を成功の証として煽ります。
 

では、冷徹な算数でその内訳を計算してみましょう。

 

単価が1万円だとして、月に100人。

 

1日5〜6人の患者を、休む間もなく施術し続ける必要があります。
 

そこに、前回お話しした「無給の集客労働(ポスティングやSNS)」と「カルテ記入等の事務作業」が乗っかってきます。


予約枠が埋まるということは、「あなたの人生の時間が、すべて他人の体に縛り付けられる」ということです。
 

自分が熱を出しても、家族が倒れても、あなたはベッドの横に立ち続けなければなりません。

 

なぜなら、商品が「あなた自身の肉体」だからです。

 

売上が上がれば上がるほど、あなたの自由な時間は反比例して消滅していく。
 

これが、労働集約型ビジネスにおける「算数的な限界(頭打ち)」の正体です。

 

 

2. 「あなたのファン」は、あなたを縛るエネルギーバンパイアになる
 

さらに恐ろしいのが、教祖たちが推奨する「あなた自身のファンを作れ」という指導です。

「先生に診てもらいたい」「先生と話すと元気になる」
 

そう言ってくれる患者(ファン)が増えることは、治療家として最高の喜びに感じるかもしれません。

 

しかし、メタ認知(神の視点)から構造を見てください。
 

彼らが買っているのは、単なる治療技術ではありません。

 

「あなたという人間のエネルギー(感情)」を吸い取りに来ているのです。


・施術中、永遠に続く患者の愚痴やネガティブな身の上話。
 

・「先生じゃないとダメなんです」という重すぎる依存。
 

・少しでも手を抜いたり、他のスタッフに任せようとすると発生する不満とクレーム。

 

ファンを作る(属人化する)ということは、この『極限の感情労働』を一人で抱え込むということに他なりません。
 

私がうつ病になった決定的な引き金もこれでした。

 

物理的な疲労の上に、他人のネガティブな感情を毎日浴び続け、自分の心が空っぽに(枯渇)なってしまったのです。

 

 

3. 「自分を売る(プレイヤー)」というゲームのルールから降りろ
 

あなたは、コンサルタントが作った「地域ナンバーワンの治療家になる」というゲーム盤の上で、優秀なコマとして戦い続けてきました。

しかし、そのゲームのルールに従っている限り、どれだけ売上を上げても、一生「高級な現場作業員(奴隷)」のままです。
 

 

あなたが本当に欲しかったのは、「患者から依存されること」ですか? 

 

「同業者に月商100万を自慢すること」ですか?

 

違いますよね。
 

 

「自分がベッドの横に立たなくても、他人の愚痴を聞かなくても、静かに富が入り続ける状態(完全なる自由)」のはずです。

であれば、今日から「自分のファン」を作るのをやめてください。
 

「自分の手で患者を治す」という、治療家としての最大の呪い(エゴ)を捨て去るのです。

 

 

次なる扉:労働を終焉させる「システム管理室」の設計図
 

「自分が施術しないなら、どうやって稼げばいいんだ?」
 

「治療院を捨てるということか?」

 

その通りです。
 

あなたが「自分がシステムに組み込まれた奴隷(演者)」であったことを完全に自覚した今、初めて「システムを所有する側(管理者)の視点を持つ資格を得ました。

次回の第4回では、私がうつ病という底辺から這い上がり、治療家としての感情を一切捨てて構築した『自分が動かず、顔も出さず、肉体労働もせずに富が吸い上がるシステム』の全貌を明かします。


「患者の痛みに寄り添う」必要はありません。
 

「回数券を売る罪悪感に苛まれる」必要もありません。
 

必要なのは、ただ「冷徹な算数」で仕組みを組み上げる覚悟だけです。

 

もし、あなたがこの事実を知ってもなお、「いや、自分は手技で人を治したい」「いつかこの努力は報われる」と現実逃避をしたいなら、今すぐこのページを閉じてください。

「やりがい」という名の泥舟から降り、仕組みを統治する側へ回る覚悟が決まった者だけ、次のページへお進みください。


⇒ 【次へ】第4回:治療家を辞めろ。匿名でインフラを支配する「システム管理者の戦略」