そして入ってみた家は……。
あちこちに蜘蛛の巣張ってて壁に掛った額縁は全て外れ掛け。
壁や床も汚れてます。
「空き家みたい」と言う四月一日の呟きに全力で同意。
一体何なんだろうか?
取り敢えず二人は二階へ向かいます。
とんとんと階段を上って二階に上がる百目鬼と四月一日。
そして、そこで二人が見たものは――。(常套句使うなよ!)
身動ぎ一つせず椅子に座る女のひと。
あの、水汲みをしていた時に井戸の位置から見えた窓の有る部屋にいる女のひとでした。
全く動かず、四月一日の声にも何の反応も示さない。
それを見た四月一日は、ほっとして、「これは人形だ」と断定します。
「この暑いのに毎日、同じ服着ててずっと座ったまま何も喋らない」から、と。
けど、百目鬼はどちらかと言うとそれを否定する様に「……かもな」と一言。
四月一日が、訝しげに、そして不安げと言うか心配そうと言うか何とも言えない嫌な予感がすると言う様な表情かも知れない顔をして百目鬼の名を呼ぶと、百目鬼は言葉を続けます。
「けど もう一つある」
そう言いながら椅子に近づいて行く百目鬼。
「な、なんだよ」
そう問い掛ける四月一日に、話し続ける百目鬼。
「知ってると思ったんだ。この皮膚とか髪の感じ」
「で、でもおまえ この家の人知らねぇって……」
「個人の話じゃねぇよ」
一旦言葉を切って、百目鬼。
「おれは、「こういう感じの」を何度も見てるんだ」
普段と余り変化のない表情で更に言葉を紡ぎ続ける百目鬼。四月一日の表情は見えません。
「動かない 喋らない 俺が何度も見てる」
また、言葉を一旦切る百目鬼。
そして、百目鬼の口元が写り、
「それは」
「死体だ」
四月一日の驚き目を見開いた顔と共に、百目鬼の言葉が写されて。
四月一日は取り敢えず想像をしていたのかしていなかったのかは解らないものの否定します。
この暑い中臭くもならない腐りもしないのに死体? と言った感じで。
それに対して、百目鬼は驚くべき言葉を。
「腐んねぇんだよ、最近の死体は」
……これにはあたしが驚きましたよ!
はい? 死体が腐らない!?
「祖父さんが言ってた 前は寺でも、夏や梅雨時は預かった御遺体を傷めねぇ様にするのが大変だったそうだ。けど、最近は亡くなって何日経ってもそのままなんだよ」
な……なんで、と聞いた四月一日に更に説明を加える百目鬼。
「今の人間は合成着色料とか保存料とかが入ってる食いモンを毎日、食ってるだろう」
「それが少しずつ溜まって、体ん中に防腐剤が入ってんのと同じになってんだよ」
……どぉん!
と衝撃を受けた気がします。
これ、本当なの!?
だとしたら超びっくりじゃない!?
そこで、風が吹き、椅子に座った女のひと――いえ、もうひととは呼べないのでしょうか。
その”死体”が、グラァと傾いでがたんと倒れました。
その顔は、まるで本当に生きた人間をそっくりに摸して作った人形の様。
それとも、人間の剥製でしょうか。
目を開いていますが、見開かれてはいなくて。
とても、死体とは思えない。
「……これが、死体……?」
四月一日のその呟きに、またしても全力で同意。
結局は。
「その後、百目鬼が警察に連絡して……」
「で?」
「……死体……でした」
四月一日が侑子さんに事後報告のシーン。
……つうか今まで科白書き過ぎって話ですね。科白はこの後なるべく省略方向で。
てか最早これ感想じゃない……! 説明になってる!
駄目じゃん!
あぁ……あの遺体が余程ショックだったのでしょう……四月一日の表情は悲しそう……と言うか痛そうです……。
そこで、侑子さんがどうしてそうなったかを四月一日に順番に考えさせて行きます。
時間の方向とは逆向きに、起きた順番を逆行して思い出させて。
どうして家に入ったの?
瓶を包んでた風呂敷が風で飛んだんですよ
風で?
あ、そうか
何か、急に小指が痛くなったんです
何かしたの? その指で
何も
してねぇっすよ
ホントウに?
ここで、四月一日は何かに気付いた顔をして。
ひまわりちゃんと
指切りを……
そう
ひまわりちゃんと指切りをした指が痛くなって
その為に、風呂敷が風に飛んで
家に入らなければならなくなったのね
四月一日は愕然とした様な顔をして。
……そこでその話は終わりで次の……第何話だかは知りませんが話は移動。
この話が終わったページが右側で、左ページは次の話の表紙だったのですが……。
その絵がひまわりちゃんって、何か意図的なのね!?
ここ、場面転換有る上話数変わるかなり切り良い所なんで切ります。