悩みを抱える子どもたち 〜ひきこもりや不登校を考える〜 | ERRCのブログ

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私たちERRCは、不登校やひきこもり、発達障がいなどで悩む「スペシャルタレント」サポーターであり、当事者でもあります。
アニマルセラピーやカウンセリング、学習支援などを通し、生きづらさを感じる人々をサポートしています。

はじめまして。ERRCのMiaと申します。

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私たちERRCでは、悩みや問題を抱える方々とそのご家族のためのさまざまなサポートを行っています。

学習支援においては、こうした多くの悩みを抱える子どもや若者の隠された素晴らしい才能を伸ばすため、理想的な「学びの環境づくり」を目指しています。

 

私たちがこうしてERRCを立ち上げるきっかけとなったのは、日本の教育に対する違和感でした。時代とともに子どもたちを取り巻く環境は大きく変化し、教育者に求められる役割というものも当然変わってきています。しかし、日本の教育の本質はまったく変化しないどころか、今や子どもたちの可能性や意欲を高める上での足かせとなっています。ERRCが特に支援を行っているスペシャルタレントの子どもたちが学校や社会の中で生きづらさを感じるのも、こうしたことが原因のひとつになっているのです。そもそも教育とは何なのか、そしてどうあるべきなのか。これからは新しい概念としての「教育」を考えていかなければなりません。

 

 

悩みを抱える子どもたちが増えているのはなぜ?

 今の教育は子どもたちの可能性や意欲を潰していると述べましたが、具体的な例を挙げると、ひきこもりや不登校の問題です。私たちERRCのカウンセリングでも、このような相談は後を絶ちません。「好きなことや得意なことがあるけど、学校では学びたくない」「自分のことを理解してくれる大人はいない」などと学校や人間関係に疑問を持ち、苦しみ、人知れず悩む子どもたちはたくさんいるのです。

 

 実はこうした子どもたちは、他にはないユニークな発想や感性を持っていることが多いのですが、どうしても ”個性” より ”協調性” を重んじる日本では、彼らの才能がないがしろにされてしまうことがあります。さらに ”空気を読む” ”年功序列” などという日本独特の文化も、ユニークな個性を排除してしまうことになりかねません。しかし世界の流れを見ると、「ちょっと変わっているくらいが良い」というような、個性を重視する人材育成はもはや主流ともなってきています。日本では、時代遅れの教育や風潮はまだ根強く残り、こうした世界の新しい流れに逆行しているといえます。

 

 もともとこの教育における学校制度とは、多くの企業が求める人材を育成するためのものとしてつくられ、その人材とは、与えられた指示のみを確実にこなす従順な労働者のことでした。高度成長期などの時代ではたくさんの労働力を得るため、このような人材が重視されたわけです。時代が移り変わった今でも、このような考えは色濃く残され、残念ながら多くの企業がこのスタンスを持ち続けています。

 

 学校でも同じことが言えます。将来仕事は適度に何でもこなせるよう、得意分野を伸ばすことより、苦手分野を減らしジェネラリストを目指します。そして会社にいつでも従順であるよう、少しでも規律を乱すものや反抗するものを決して認めようとはしないのです。これは結局、個を尊重せず、好きなことを自ら学ぶという子どもの意欲を根こそぎ奪っていることに他ならないのです。無理やり型に押し込まれた子どもたちはどこかでバランスを失います。学校に行きたくない、先生に会いたくない、そう思うのは当然でしょう。

 

 

新しい教育「学びの多様性」

 時代の流れとともに子どもの数は激減し、昔のような地域のコミュニティーの存在も薄れてきています。今まで人間がやっていた作業も機械がこなすようになり、仕事の形も変化してきています。これまでは、良い大学に行って良い会社に就職するという明確なゴールがあり、多くの人がこれを唯一の幸せの形だと考えていましたが、今となっては10年後の未来も予測が難しいでしょう。これまで皆が目指していたゴールも、たどり着いたら実は崖だったなんてこともありえるのです。

 

 こうした時代の変化を考えれば、今までのような学校のあり方や人材育成では問題が起こるのも明らかです。平均的で従順な人材など、もう誰も必要ないのかもしれません。実際、そういう人の成功例はあまり聞いたことがありませんよね。日本国内や世界で活躍する人は皆、他にはない個性を持ち、発想力や感性で自分の好きなことや得意なことを突き詰めている人たちなのです。人それぞれにさまざまな幸せの形があり、それは自分自身で見つける必要があります。

 

 ですから、教育もみんなと同じである必要はないのです。大事なことは、自らの意思で「学ぶ」ということ。”もっと知りたい” という純粋な欲求があって初めて「学び」につながるのです。子どもたちには、自分に一番合った教育を選択する権利があって当然なのです。安心できる環境であること、個性を認められること、そしてやる気や意欲を尊重してくれること、これができる限り整うように努力することが、これからの教育者に課せられた任務なのかもしれません。もちろん教育者だけでなく、社会全体にこうした風潮が広がることが理想です。

 

 だからこそ、学校に行けなかったり、悩みや問題を抱える子どもたちの存在は重く受け止めなくてはいけません。彼らの存在は社会全体の問題として考えていく必要があります。同じ一つの色と形に染まった社会ではなく、カラフルでさまざまな形で満たされるような、豊かな日本社会になっていくことを願ってやみません。

 

 

★ERRC

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