腰フリ | 伽藍の堂

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ぽっかり空いた心のすき間を満たすために

チェリビダッケ(爆)まじめな話ですよ(笑)

このところ連続してアップしている孤高の指揮者セルジュ・チェリビダッケ。日本では晩年の印象が強く、テンポが非常に遅い、ブルックナーを得意にした指揮者というイメージだと思うんです。ドイツ系・・・というイメージ?

僕はドイツ的な伝統からすごく離れた視点から曲を再構築したひとだと思うんです。民族で音楽を分けてはいけませんが、彼の出身地ルーマニアは海を挟んでイタリアの反対側。気質はイタリア人です。ルーマニアは「ローマの」という意味なのではないでしょうかね。音楽の隅々にまで明晰に光を当てることが彼の本質的な特徴だと思うのですよ。そして輝かしいテンペラメント。信じなれない言葉?この1960年代のリハーサル風景はとても興味深いんですよ。ドイツ語はイタリア語なまりっぽいし、ノリノリで腰を振って指揮しているし(笑)晩年も身体が動かないだけで心で腰を振っているところがあるんです。彼の遅さはドイツの重い遅さとは異質なものと思うんです。