吉田うどんの「しん堀」で席を待つ客たちの視線を感じながらコシの強いうどんを食べ終え、そそくさと店を出た。
曇ってはいるがだんだんと空が明るさを取り戻してきた。
富士吉田市と忍野村は隣接しており、うどん屋から忍野八海は目と鼻の先だ。
車で30分ほどで忍野に到着。
忍野八海の駐車場は有料であり混雑も予想されるため、徒歩10分くらいの所にある「さかな公園」の無料駐車場に車を停めた。
実はこの「さかな公園」のすぐ近くに、この日お世話になる宿がある。
"目と鼻"と言うより"右の鼻の穴と左の鼻の穴"くらいの距離である。
(とても近いっていうのは理解できる…💦)
駐車場から徒歩で忍野八海を目指す。
桂川の川沿いの獣道を行けば10分ほどのはずだが、透明度の高い流水に游ぐ魚を眺めたり、写真を撮ったりしているうちに、いつの間にか時間が経ってしまった。
20分ほどかかってようやくお目当ての桜並木に到着。
後方の山は富士山だが山頂部が雲で隠れている。
この桜並木あたりで川は分岐し、川の名が「新名庄川(しんなしょうがわ)」となる。
上空の雲は勢力を失い、青空が広がりつつあった。
川を覆う桜のアーケード。
後で調べて分かったのだが、新名庄川の小さな流れは桂川と合流した後、桂川は道志を経由して相模川へと注ぐそうだ。
「(この川を辿ればいつかは神奈川県平塚市で海に出て、やがては大磯に帰れるのかぁ)」
などと、「だから何?」的な思いに耽(ふけ)ったりした。
途中、川から離れて忍野八海も見物した。
覗き込んでいると吸い込まれそうな中池。
実は中池、忍野八海の一つではない。
こちらは湧池。
逆さまだった💦
ちょっとイタズラしてみた(笑)
天候はみるみる回復し太陽も顔を出した。
日本昔話に出てきそうな風景。
どこを切り取っても美しい。
ウェディングフォトの撮影?
幸せになれよ!
そしてココが絶景ポイント。
新名庄川を覆う桜のアーケードと富士山を一緒に見ることができる絶景スポットである。
透明な伏流水と満開の桜の樹々🌸
その向こうに真白い雪を湛えた霊峰富士🗻
美しく瑞々しい春の光景に酔いしれるひと時であった。
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獣道を引き返し、早めに宿にチェックインした。
小さな大浴場でひとっ風呂あびてから部屋の炬燵でまったりしていると、いつの間にか眠っていた。
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午後6時半から夕食。
鍋は鱈や海老などの寄せ鍋。
後から”ミニほうとう”まで出て来た。
このほうとうが自家製で煮込み具合が最高。
ネコさんぽのようなジジイには少々煮込みすぎくらいが丁度よい(笑)
決して豪華ではないがボリュームもあり手作りの料理にお腹も心も満たされた。
「ご飯もありますよ~」と女将さん。
さすがにご飯までは入らなかった。
ごちそうさまでした。
さぁて、食ったから寝るか…。
(あれ?夜桜は…💦)
その3へつづく。