とうとう手術を受ける時がやってきた。
 
もし同じように”腹腔鏡手術”を受ける方がいらっしゃるなら、この記事を読んで今後の参考になれば幸いである。
 
(うっ、痛たたっっ💦傷が…💦)
 
 
入院受付窓口にて会員カード(診察券)を提示してチェックインを済ませる。
さすがにホテルではないので部屋のキーはない。
 
指定の階数へ着くと看護師が部屋まで案内してくれた。
入院から手術までの説明を受けた後、術前最後のシャワーを浴びて、術前最後の食事をとった。
 
夕食は普通のご飯が出た。
術前の最後の晩餐
・米飯180g
・あじの卸煮
・青菜のお浸し
・胡瓜甘酢
味噌汁が無いのが心残りだ。
 
 
夜9時以降は経口補水液のOS-1、又は、水以外の飲食はできない。
 
そして看護師に、手術中の脱水防止にOS-1を翌日(手術当日)の朝7時までに2本(500ml×2本=1リットル)飲んでおくようにと言われ、夕食後に慌てて飲み始めた。
 
実はこの日のお昼はリンガーハットでちゃんぽんを食べており、結構満腹になった。
私は胃袋が小さいのでレギュラーちゃんぽんでも”めん1.5倍”くらいの満腹感になる。
 
そこへ夕食後から翌朝までにOSー1を1リットル飲み干すのはちょっと厳しいかと思われた。
ちなみに所さんには申し訳ないが、OS-1はあまり好きな味ではないのだ。
 
夜9時消灯。
とりあえず床(とこ)についた。
と言うか、居場所はベッドだけなのでずっと床にいたのだが…💦
 
床についたもののなかなか寝付けない。
部屋は4人部屋で、お向かいのベッドでなにやら医療機械が”静かに”動いており、カタカタと鳴るごく小さな音が耳にまとわりつく。
 
ここで以前の経験を踏まえ、満を持して二次元ポケットから秘密兵器を取り出した。
(二次元ってなんだよ💦)
 
ちゃっちゃかちゃっちゃっ、ちゃーちゃちゃー🎵
(ドラえもんの道具出す時の旧メロ)
「”おれんじみみせん”」
(ただの耳栓かよ…💦)
 
残念ながら”みみせん”はほぼ効果はなかった😵
音の特性によると思われる。
 
寝不足状態で手術を受けるのも少々不安である。
日付が変わる前には寝付かねばと思い、しかたなく11時半ごろに看護師さんを呼んで”眠剤”という最終兵器を受け取った。
 
 
目が覚めると翌日のAM2時だった。
(ぜんぜん寝れてねえじゃん…💦)
 
喉が渇いてたのでOS-1をがぶっと飲む。
それから何度となく起きてはOS-1を飲んだ。
 
 
朝7時。
OS-1は2本とも空になっていた。
寝不足と引き換えに、なんとかOS-1を1リットル飲むミッションはクリアした。
 
8時半に手術着に着替え、ベッドで迎えを待つ。
手術は9時からだ。
 
待っている間になぜか懺悔(ざんげ)したいような変な気持ちになった。
 
「もし術後に目が覚めなかったらどうなるのか」と、つまらんことを考えてしまう。
私はビビリさんだ。
 
とりあえず妻には前日に「なんかあったらよろしくね」と伝えてあった。
言ってから後悔した。
よろしくと言われても何をよろしくなのか、困るよな…💦
その時が来てもいいように、いつか文字で残しておこうとも思った。
 
迎えの看護師が来て手術室に徒歩で移動。
手術室のガラスの自動扉が開く。
20畳くらいある広い空間に、たくさんの医療機器が設置されており、執刀医はじめスタッフ6~7人が待ち構えていた。
 
またもや看護学生の実習期間と重なり、2人の看護女学生にも私の醜態をさらすことになった。
 
手術台に載り両手を広げるような格好になった。
まるで十字架に縛られたキリストだ。
左手には点滴、右手は血圧計だったか…うろ覚えだ。
キリストの話ではない。
(わかってます💦)
だがもしキリストが点滴と血圧計をつけていたらと想像すると笑ってしまいそうになる。
イエス・キリスト様、くだらぬ妄想をした私をお許しください。
ここで懺悔した…(笑)
 
手術台の上で私が緊張を紛らせようとあえて「ああ、緊張するね」と言うと医師らは「緊張するよね。でも眠って起きたら終わってるからね(笑)」と笑顔で返す。
その笑顔が逆に怖い…💦
 
酸素マスクを装着され、点滴から麻酔を投与。
頭がぼーっとしてきて手術前の最後の言葉は
「あー、キタキタ……(Zzzz…)」
そこまでしか覚えていない。
 
あー、キタキタ、朝から良いカタチとでも言いたかったのか…💦
 
そして私は深い眠りに落ちていった。
 
後編へつづく
 
(うっ、痛たっ💦)