先週の話になるが12月23日(木)に大磯町で小さな花火大会が催された。
 
打ち上げ場所はとある高校のグラウンドである。
 
コロナという疫病の影響で学校行事も縮小され文化祭が中止となったこの高校では、生徒からの発案でクリスマスフェスを行うこととなり、最後のフィナーレに花火を打ち上げるというのだ。
 
学校の敷地内に立ち入ることはできないが、近くまで見に行くことにした。
 
 
クリスマスフェスのフィナーレに用意された42発の打ち上げ花火は潔く、2分ほどで終わった。
 
これまで俯(うつむ)きがちな生活をおくってきた人々も、打ち上げられた花火に自然と空を見上げる。
 
花火の光に明るく照らされた顔は、大人も子供も犬も(猫も?)、皆が笑顔だった。
 
そして乾いた破裂音は人々の身と心を震わせ、心に積もりかけた埃(ほこり)を振り落としてくれる。
 
 
やっぱり花火は素晴らしい。
 
 
我慢を強いられた2021年だったが、この小さな花火大会のおかげで良い形で一年を締めくくれそうである。
そして、なんとなく来年も頑張れそうな気がした。
 
小さな町の住人にとって、この小さな冬花火は、2022年への希望の光となったに違いない。
 
フェスを発案し実行してくれた生徒さんたち、先生、関係者の方々にお礼申し上げる。
 
 
おわり