先日、朝から胸の辺りに違和感があったが、いつも通りに仕事に向かった。
時刻は早朝5時。
冬の星座が西に傾きかけていた。

乗り換え駅で少し吐き気があったが、通常ルーティーンの脱糞を行い、電車を乗り換え、いつもの駅で降り徒歩10分で会社へ到着。

仕事は基本的には外回りのサービス関連で巡回予定表に沿って巡回する。
予定表にチェックが埋まればその日の業務は完了する。

この日も胸の違和感を除いては、いつも通りに何事もなく作業を完了した。
職場の上司に違和感について伝えると、早退するよう促されお言葉に甘えて1時間ほど早めに退社した。

自宅に着く頃には違和感も鎮まり快方に向かっていると思われた。

夕飯を無事食べ終わり、明日以降に備えて早めに床につこうと午後7時に布団に入った。

それから約1時間後に異変が起こった。

胸の違和感が悪化し気分が悪くなりトイレに駆け込んだ。

こらえきれずに自らの断末魔と共に全てを吐き出してしまった。

5回ほど嘔吐をくりかえし胃はほぼ空っぽになった。
椅子に腰掛け体を休める。
「あーこれで終わったかな、食中毒かな?」と息を整えていると数分後にみぞおちの強烈な痛みに襲われた。
「痛い、痛い、うーイタタ」
あまりの激痛に悶絶しながらもなんとか正気を保っていたが、それはもう止められなかった。
急激に視界が暗くなりはじめ、「ザーーーー」と言う雑音のような音が頭の中に流れる。
頭の血液がどんどん降りていく音。

「これはヤバイ、気絶する」と思い、咄嗟に椅子から床に降り土下座スタイルで頭を床につけた。
頭部に血流を戻さなければ本当に気絶してしまうからだ。

ちなみにこの土下座スタイルは軽い誤嚥(水やお茶を気管に入れてしまった時など)の場合にも応急処置になる。

土下座の格好のままでワイフ~に救急出動要請(救急車)を依頼した。

ワイフ~に土下座なんて今だかつてしたことがない。たぶん。
悪いことはしていないのだが他人が見れば完全に浮気がバレた瞬間である。

土下座が功を奏したのか意識喪失にはいたらずなんとか救急車の中では隊員の質問に答えながら最寄りの救急病院に担ぎ込まれた。

誰かの付き添いで救急車に乗ったことは数回あるが、自分が倒れて運ばれるのははじめてであった。
一言感想を言わせてもらえば横になった状態で搬送されるとアクセルとブレーキで体の前後方向にGがかかり、嘔吐したばかりだったせいか、また気持ち悪くなってしまった。
文句を言える立場ではないのはわかっている…💦

とりあえず救急隊と救急救命の迅速かつ適切な処置のおかげで命に別状はなく、事なきをえた。
本当に感謝である。

ちなみに下された診断名は「胆嚢(たんのう)園」

そうそう、胆嚢が咲き誇る花園🌹🌹🌹🌹🌹
(ちがうちがう…💦)

診断名は「胆嚢炎」である。
(なぜか普通に変換すると”胆嚢園”になっちゃう💦)

そんなわけで、ネコさんぽ、しばらく入院することとなった。






川柳を一句

病院泊
 夢に出てくる
         胆嚢園🌹


以上