今日はある方々の命日だ。

今から34年前の昭和60年8月12日。

午後6時すぎに羽田空港を飛び立った大阪行きのJAL123便は、伊豆半島上空で機体に異常をきたし、焼津上空で全操作不能となった。

なんとか羽田に引き返そうと、機長や副操縦士や航空機関士の必死の努力もむなしく、群馬県と長野県の県境付近の山の尾根に墜落した。

搭乗していた乗員乗客524名の内、520名の尊い命が犠牲となった。

私が高校最後の夏休みに友人たちとツーリングに行き、帰宅した翌日の凄惨な大事故であった。


私は今年になって本を読む機会が増え、この事故に関する書籍を既に2冊読んだ。

今も1冊の本を図書館から借りて読んでいる。

おかげでたくさんの事実を知ることができた。

特に今読んでいる本では、墜落までの航跡や墜落後の目を覆いたくなるような凄惨な現場の状況、遺体捜索に加えて、犠牲者の人となりや遺族の悲しみと苦しみまでもが生々しくリアルに描かれている。

是非とも読んでいただきたいドキュメンタリー作品である。

 

墜落の夏


この本を読み、犠牲者や遺族のことを理解し、そしてこの事故のことを周囲に広め、少しでもたくさんの人にこの事実を知ってもらえれば、せめてもの供養になると私は思うのである。

一人でも多くの方に…。


34年前の今日、御巣鷹の尾根に散っていった520名の霊(たましい)たちに黙祷を捧げる。

以上