気象庁の発表によると、例年に比べ今年は北半球の海水の温度が高く、高気圧が活発になりやすいため、8月はかなりの猛暑になると予想されています。
何かとイベント盛りだくさんの夏、目一杯楽しむ為にも天候の行方が気になってしまうところですね。
さて、皆さん天気予報でよく耳にする『ヘクトパスカル』。
これは気圧の高低をしめす値ですが、これは中学校の理科の教科書でお世話になった『パスカルの原理』が元になっています。
ちなみにヘクトパスカルとは1パスカルの100倍の値を言います。
ご存知とは思いますがこの『パスカル』、人の名前です。
毎日のように彼の名前をテレビから聞いていると、彼のことをよく知っているような気分になってしまいますが、実は彼の偉業はこれに留まらず、更にマルチな方面で現在の僕たちの生活にとけ込んでいるのです。
彼の本名はブーレーズ・パスカル。今から350年ほど前にフランスに生まれ、数学、科学、哲学、宗教学など、あらゆる学問に精通した彼は、12才でユークリッド幾何学の定理32までを独力で考えだし、16才で円錐曲線試論(パスカルの原理)を発見。
そして19才の時には、今のコンピュータの基礎と言われる機械式計算機を発明しました。
そんな天才パスカルの代表的な著書に『パンセ』という本があります。
パンセはパスカルの死後8年を経て彼の友人たちが編集したのですが、その中には今なお耳にする名言が数多く盛り
込まれているのです。
その中で最も有名な名言はこれではないでしょうか?
『人間は考える葦である』
誰しも一度は聞いたことのある言葉です。『ヘクトパスカル』のパスカルさんが、この名言を言った人と同一人物だったなんて以外と知らないことですよね。
ところで、この『考える葦』とは一体何のことを言っているのかご存知でしょうか?この有名な言葉は、本当はもう少し長くて
『人間は一茎の葦に過ぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である』
というのが正解です。
自然の中でも、最も弱いとされる葦(秋にはススキに似た大きな穂を出すイネ科の多年草。
すぐに折れてしまう茎の弱い植物)。こんなにも弱い葦をパスカルは人間に例えました。
そして、さらに彼は続けます。
『宇宙が人間を押しつぶすことは簡単だが、人間はその思考によって宇宙を包み込むことが出来る』
広大な宇宙と比べたら、人間は葦のように弱々しい存在です。宇宙が人間を押しつぶすには、何も武装する必要はありません。
それこそ、ひとひねりです。しかし、宇宙が人間を押しつぶしても、人間はなお殺すものより尊いといいます。
なぜなら人間は、自分が死ぬこと、宇宙が自分より勝っていることを知っていますが、宇宙はそんなことを何も知らないからだというのです。
人間は自分自身の弱さを自覚し考える事が出来ます。そこが、人間が宇宙より唯一偉大な点であるとパスカルは説いたのです。
社会を長く経験し、ある程度のアイデンティティーを感じると人は頑固になりやすいものだと思います。
自立しているからと言っても、人は人、一人では生きていけません。僕も、自分が『考える葦』であることを
忘れないようにしたいと思います。
最後にパンセの中からもう1つ格言を。
『世の中にあらゆる良い格言がある。人はそれらの適用にあたってしくじるだけである。』
ドキッとしますね。皆さんも、むやみやたらに格言を使わないように気をつけるようにしましょうね。
りすぺくと
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