昼下がりの流れ者

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サム・ペキンパー監督並びにスタンリー・キューブリック監督と70年代映画をこよなく愛する男のお話し。昭和風味のマンガも描いていきます。

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「The Lawless Breed 」Raoul Walsh ラオール・ウォルシュ監督1953年の作品。ギャング映画、戦争映画、西部劇とハリウッドのドル箱ジャンルで数々の傑作を残す。

この作品は邦題「決闘1対3」。テキサスが舞台で、西部の街、カウボーイ、酒場、女、ギャンブル、馬の疾走、そしてガンファイトと西部劇の魅力がてんこ盛り。ガンを手にした者はガンによって死ぬという西部の掟を描いている。どこか日本の時代劇にも通じるストーリー。主演は「ジャイアンツ」の2枚目スターのロック・ハドソン。

 ラオール・ウォルシュ監督についてはまた取り上げたい。

Rock Hudson - " The Lawless Breed " Trailer - 1952

サム・ペキンパー監督と同時代の映画作家。深作欣二監督。

 ペキンパー監督と同じくテレビ演出出身で千葉真一の「キイハンター」などを手掛ける。深作監督はサム・ペキンパー作品を高く評価しファンを公言。最も好きな作品は「ガルシアの首」だと言っていたからかなりのペキンパー好きだと思える。実際、渡哲也主演の「仁義の墓場」にはガルシア・・の影響を感じた。

 深作監督を一躍有名にしたのは「仁義なき戦い」シリーズ全5話完結。それまでの鶴田浩二や高倉健などの強きをくじき弱気を助ける任侠ヤクザと真逆で、仁義なきのヤクザは常に強い者、大きな勢力に媚び、相手が弱ってくると昨日までの義理人情もどこへやら裏切りと反逆の連鎖。

 70年代前半はアメリカでも「ゴッドファーザー」や「バラキ」などタブーとされてきたマフィアの実態を描いた作品が脚光を浴びていた。

 それにしても「仁義なき戦い」はペキンパー監督とはまた違う日本的な暴力描写が凄まじい。ちょっぴり風刺的な部分も見えるところがまたいい。海外の映画人にもファンが多く、筆頭はクエンティン・タランティーノ監督だろう。

サム・ペキンパー監督と同時代の映画作家。
深作欣二監督。仁義なき戦いの前年72年公開の「人斬り与太/狂犬三兄弟」東映の社長はこの作品を観て深作監督を「仁義なき・・」に起用を決めたとか。
 ヤクザ組織からもはぐれた極道がシノギの為にスナック経営をする話といいながら菅原文太のキレ演技が凄まじい。手持ちカメラを多用した臨場感。渚まゆみという女優を素っ裸で実際に夜の新宿の街を走らせる今では考えられない演出。暴力描写ここに極まれり。
 マーチン・スコセッシ監督は「タクシードライバー」でこの深作作品の影響を受けているとどこかで話していたような。他にも世界の映画人が高く評価した作品。
 鬼畜のような極道がほんの一瞬見せた優しさがいつまでも心に焼き付く。