〜トラウマは体を通して解放される〜
先日お越し頂いた男性Bさんの方の話です。
以前からお越し頂いてる方で、とても当院を信頼してくれています。
半月ほど前に、理学療法士の方から治療を受けた時に後頭下筋辺りに強いストレスを感じて固まっていて、とてもしんどかったとのこと。
１週間前に当院の施術を受けてくれて、その後回復していたそうです。
しかし病院での待合席で何時間も待たされたのがキツかったせいでぶり返しが起き体がというご相談でした。
Bさんの気になる箇所に優しく手を当てていると、彼がウトウトし始めました。
しばらくすると彼が震え出し、「怖い、怖い」とうめき声を挙げ始めました。
上体は大きく仰け反りこわばって、怯えている様子。
以前にも別の方で似たような事があったので、
「大丈夫ですよ」
「我慢しないで出して下さいね」
「ここは安心ですから」
と声掛けしました。
10分もしないうちに怯えたうめき声は治まり、体のこわばりも徐々に弛んでいきました。
溜まっていた感情を吐き出したことで、Bさんの表情はスッキリされ、目の開きも大きくなっていました。
御本人も「かなりスッキリしました」との感想。解放の際にエネルギーをたくさん使ったようでとてもリラックス。
こういうことは非常に稀な現象ですが、最近のトラウマ的な出来事でも起きるのかと新たな発見でした。
そしてふと頭をよぎる山口嘉洋先生の言葉
「体は治りたがっている」
治りたがっているから、条件が揃うとそのスイッチが自動的に入るのでしょう。
体の自浄作用というのは、人間の思考を飛び越えてきますね。
謎めいていてその奥深さに感動しました。
