最近修理に出していたバンドネオンが一台帰還。

 

見違えるほどきれいになった( ̄▽ ̄)

さらに音もすごく響く楽器に生まれ変わった!

 

元々は、扱いにくく、損傷も多くあった楽器だったので、きっと戻ってきても"それなり"の楽器になれば十分と思っていたのだが、想定外の変化に感謝感謝(´▽`*)

 

多分、多くのバンドネオンやっている人でも考えられないくらい時間とお金を掛けてますw

 

ボロボロの楽器でも、楽器の根幹的な部分がしっかり残っていれば、音はもちろん見た目も綺麗にすることはいくらでも可能なのだなと実感。

 

その楽器がこれ(^^♪

 

【PreWar】Premier(by Alfred Arnold) Marron Liso

 

※日本に来る前に、アルゼンチンでも手を加えられているのだと思う。共鳴BOXの上部にシール?デカール?みたいなのが貼ってあった。あまり見かけないなぁ。

 

 

修理した結果、70万で買えるランクではない、95万、それ以上でも見劣りしない楽器と専門の方からお墨付きを頂いた。

とんでもない楽器に化けたもんだwこりゃ家宝にして大切にしなければ(^▽^;)

※単純に元値や相場に修理代を上乗せした価格というよりは、修理した結果それだけのランクの楽器になったということだと思う。

 

楽器のベースがしっかりしてさえいれば、時間とお金を掛ければこのくらいの状態には出来るとのこと。

時間的にはどのくらいか・・1年くらいかな・・無論この楽器だけに純粋に1年かかったわけではないと思うが、修理の方のところには多くの楽器が集まってくるので、出してから修理に取り掛かるまでに待ち時間や、その間にも請け負った楽器の修理も並行していると思う。また、調律・さぶたの交換などといった超手間のかかる仕事も沢山含まれるので、結果的にそれくらいかかった感じかな。てか、そもそも自分自身がいくら時間かかっても構わないのであらゆる点で最高の状態にしてください的な依頼をしてたのでw

 

いやはや、時間とお金掛けた甲斐があったってもんだ( ̄▽ ̄)

修理士さんも、過去最高の出来だと言われていた。

 

 

40-50万のボロボロの楽器はアマチュア(新人)向け、80-90万クラスの楽器はプロ向けとか言われることがあるけど、今回の修理の結果思ったこと・・・

 

80-90万クラスのしっかりした楽器は、ちゃんと楽器の手入れに時間とお金を掛けてその上で演奏したいという人が持つべきであって、それが出来ないならプロ・アマ関係なく40-50万クラスの楽器で十分なのだと思った。すでに製造中止になっている限られた楽器だからこそ、大切に出来る人がより良い楽器を持つべきだと感じた。

※40-50万で買える楽器があるのかそれ自体はやや疑問もあるが・・バンドネオン関係者の間で内輪のやり取りだとこうした価格になることもあるのかもしれないが・・自分のように赤の他人からしか購入ルートが無ければ相場とされる50-60万くらいになるのかな。

 

さて、まだまだ後に控えている楽器があるので順次修理を依頼していきたいが、何分お金がかかるので、地道にやっていきます(^▽^;)