エルネア王国の日々 -33ページ目

エルネア王国の日々

ワールドネバーランド『エルネア王国』のプレイを元に書いています。
※現在プレイはストップ中



ベッドに横たわる俺を囲むように家族が並んでいる。



「お父ちゃんっ、悲しくて泣いてるのっ??」

ラヴに言われて初めて自分が泣いてることに気づいた。

「いや、違うんだよラヴ…今まで幸せだったなぁって思って……」

母さんの最期の日、母さんも同じように泣いていた。あの時の母さんの気持ちが今ようやくわかる。

この家で、今までいろんなことがあった…。辛いことも、楽しいことも、幸せなことも、いつもこの家と共にあった」



「俺は、このベドフォード家が大好きなんだ。この家に生まれて、みんなに出会えたことが何よりの幸せだったっ……」  

思い出がつまったこの家。目を閉じればたくさんの出来事が昨日のことのように蘇る。思い出は、ずっと俺の胸に────。

「エーヴちゃん」

「っはい…??」

「先にいくことになってしまってごめんね…エーヴちゃんを残していくことが、唯一の心残りかな」

「っごめんなさいっ!私が駄々こねちゃったからエリーくんにそんな思いさせてしまってっ…」

「ううん。俺がもっとエーヴちゃんのそばにいたかったんだ。エーヴちゃんとはもっとたくさんの景色を一緒に見れると思ってたんだけど……」

「っお父ちゃんちがうでしょ!お父ちゃん、ずっとラヴ達のそばにいてくれるって言ったじゃない!」

「っ」

ラヴがポロポロと涙をこぼしながら俺の腕を掴んだ。子供達は、俺が思うよりもずっと大人なのかもしれない。

いつまでも子供だと思っていた末っ子のラヴ。きっと成人したら美しく強い心を持った女性になっていくだろう。ラヴ、お父ちゃんは天国からお前のことを見ているよ。

「っそうだったな、ラヴ。思い出させてくれてありがとう。みんな、聞いてほしい

すべてが始まったこのベッドで、俺の命がもうすぐ終わろうとしている。ドルム山で生まれ、ドルム山で終わる。それが俺の生きてきた道だ。

「もう会えなくなってしまうけど、どうか悲しまないでくれ。朝は太陽になって、夜は星になって、ドルム山を照らす…ずっとずっと、みんなのことを見守っているから」

「うんっエリーくんっ…私、エリーくんの分もこのお家を守っていくわ、家族みんなで協力し合って頑張っていくわ!…っだから見守っててね!ずっと、どうか私達から離れないでっ……」

「ああ、約束する。エーヴちゃん…エーヴちゃんと出会えて、恋に落ちて、家族になれて、本当に幸せだった…ありがとう、愛してるよ」

「うんっエリーくんっ…私の方こそありがとうっ…ずっとずっと愛しているわっ…」

本当に本当に、ありがとう。



「みんな…今まで、ありがとう。みんなのこれからの人生が、光満ち溢れますように・・・・」

「お父ちゃんっ…!!」

「エリーくんっ…」

(ああ…温かい…みんなの愛が。生まれてから今までずっと支えてくれた人達がいた。ありがとう、愛しい人達よ、さようなら────)

エリー・ベドフォード、20歳。ドルム山に還る。エルネア国一の山岳兵が、天国へ旅立ちました。



「ラヴちゃん……ぐすっ」

「お母ちゃん……ぐすっ」

「今夜は一緒に眠りましょう、きっとパパもそばにいてくれるはずだわ」

「うんっ……」

お父ちゃんのいない初めての夜を、お母ちゃんと抱きしめ合って眠った。お父ちゃんはもう見ることは出来ないけど、きっとラヴ達と一緒にいてくれたはずだよね?



お父ちゃんのお葬式。親戚の人が集まってくれた。



お父ちゃんに一旦さよなら。でもダイジョーブ。お父ちゃんはあたち達のそばにいてくれるんだもん。



「あっ!ケリーおいたん!!」

「む、来たな。山岳兵の戦士よ」

「バグウェルパーンチ!!♪」

「う〜っ、やられたぁ〜〜っ…!!ラヴー、お前泣かないでえらかったなぁ♡」

ケリーおいたんはあたちを抱き上げるとぐるぐると回る。

「ふふん♪あたちを誰だと思ってるのよ」

ラヴ・ベドフォードよ!♪

「あっ!おいたん真似しないで〜!!」

「アハハ!ラヴは本当に頼もしいな、それでこそベドフォード家の女だ!」

「お父ちゃんは、ラヴ達のそばにずっといてくれるんだって!離れてても、ずっとラヴのこと見てくれるんだって!」

「っ。……お前がいてくれて、アニキも心強かったと思うよ」

「だからおいたんも悪さしちゃダメよ!」

「アハハッ、そうだな……

「あっ!おいたん泣き虫〜!」

「な、泣いてないやいっ」ゴシゴシ

「ふふー♡」

お父ちゃん。あたち達はダイジョブよ。お父ちゃんと約束した通り、家族みんなで助け合っていくから!



「ラヴちゃん!わたし、探検に行ってみたいの!パパとママには危ないからダメって言われてるんだけど、抜け出してきちゃった!♪」

「クリステルちゃん、アナタ結構おてんば娘ね!気に入ったわ!あたちについて来なさいっ!♪」

「やったぁ♡レッツゴーゴー!♡」



「きゃあ♡ラヴちゃんつよぉーい!♡どうしてどうしてっ、どうしてなのっ?♡」

「あたちは最強の山岳兵エリー・ベドフォードの娘、ラヴ・ベドフォードだもんっ!♪」

「きゃあきゃあ♡もっと倒して〜♡♡」

この二人、結構いいコンビだったりする(笑)



「もう!お菓子用意してないなんてダメなお母ちゃん!もうもう!」

「ふふっごめんねラヴちゃん♡最初にエリーくんにあげようと思って。今日はパパもソル様になって地上に降りてきてるかもね♡」

「っ」



そうだ、お父ちゃんに見せてあげなくちゃ!

(待ってて、お父ちゃん!!)



「お父ちゃん。今日もドルム山はキレイよ。見て、ワフ虫がいっぱい………ぐすっ」

今日だけは、泣いても大丈夫だよねぇ??

「光の花よ、お父ちゃんにワフ虫を届けてください。ほら、高く飛んでいけ、ワフ虫・・・・」



☆☆☆
11代目エリーが天国へ旅立ちました。今思えば、勇者の服ではなく山岳兵の制服で最期を迎えられてよかったな(>_<)

二代に渡って書いた山岳兵…すっごく楽しかった!!!ミリちゃんからエリーと繋いでいって、いつもよりもファミリー感が増した気がします。なんだか一つのドラマが終わったような、そんな感覚。カンスト目標でしたが残りわずかで叶わず…まさかこんなに短命だったなんて思いもしなかったよ(;o;)なのでカンスト出来なかったのはエリーのせいではありません、油断してた私のせいなのです。でもきっとエリーが言ってたように残された子孫達が代わりに叶えてくれるでしょう!

エリー、たくさんの思い出をありがとう!お疲れ様でした。ゆっくり休んでね(`;ω;´)