
アタシが父さんからバトンをもらったのはアタシが5歳の頃だっけ。懐かしいなぁ…。

マリアンが1歳になったわ♡やっぱり想像通りマルティンとそっくりね!
「マリリンはー?マリリンはどこいったのー?」
「マリリンは学校よ。それより、マリリンお姉ちゃんでしょ?」
「マリリンはマリリンでしょ!マリリンがいないとつまんない!」
「・・・・」
性格はアタシにそっくりみたいね。

「マリリン、マリアン。元気に育つのよ」
「ん〜…むにゃむにゃ…」
「んー、うるさいなぁ…」
弱気な姉と勝気な妹、かわいいです♡
あの日、父さんがもう長くないことを知った。目を背けたくて、父さんをお出かけに誘った。そこで父さんは話してくれたんだよね。
『ラヴの中にお父ちゃんはいる。お父ちゃんにいろんな景色を見せてくれ。離れてしまっても、ずっと一緒だ』
とても悲しくて、でもアタシにとってとても大切で、忘れられない日。
「ぐすっ……」
「ラヴ」
「っ?」
マルティンがアタシの手をギュッと握った。
「ラヴとお義父さんの大切な思い出を話してくれてありがとう。マリリンもきっとわかってくれるよ」
「っうん!」
ねえ、父さん。アタシの目を通して見えてる?
今アタシの目の前にいる人が、アタシの最愛の人よ。
マルティンと結婚して、マリリンとマリアンが生まれて、父さんが言ったように新しい家族を作ったわ。
(この人と結婚出来て、アタシは世界一の幸せ者よ)

「マリリン」
「ママっ♡お迎えに来てくれたんですか?♡」
「うん…マリリン。今日は大切なお話があるのよ」
「っ??」
「今まで話したことなかったけど、ママは山岳兵のお家で生まれたの」
「え!??さんがくへーさんのお家!??」

「ママに小さい時があったなんてっ…ママはママだものっ…ママが赤ちゃんっ…??」あわあわ
「ふふっ。マリリン、ママもね、お父ちゃんに…あなたのおじいちゃんにバトンをもらったのよ」
「…マリリンの、おじいちゃん…??」
「代々続く山岳兵で、バグウェルにだって勝ったことのあるこの国の勇者だったの」
「ば、バグウェルってあのこわいっ…ふぇっ」
「そーよ?あのこわーいバグウェルにだって勝っちゃうくらいあなたのおじいちゃんはとっても強い人だったんだから」
「おじいちゃん…すごいです、おじいちゃんなのに…」
「ふふっ。朝早くから夜遅くまで山にこもって鍛えていたわ。いわゆる筋肉バカってやつね」
「き、筋肉ばか…??」
「だからママと約束をしたの。もっとこの国のことを見てみたい、自分は街のことを何も知らないから教えて欲しいって…ママはおじいちゃんにいろんな景色見せてあげなくちゃいけないのよ」
「…おじいちゃんは、今どこにいるんですか?マリリン、おじいちゃんに会いたいですっ」
「ここにいるわ。アタシの目を見て、マリリン」
じっとアタシの目を見つめるマリリン。
「会うことは出来ないけどね、おじいちゃんはアタシの中にいる。そして、あなたの中にもおじいちゃんはいるの。おじいちゃんのお母さんも、そのまたお母さんも…」
「マリリンの中にも…??すごいっ…」
「すごいよね。マリリンはアタシの子どもだから。ずっーと繋いできた命を、マリリンに繋いだの」
「それじゃあマリリンも、ママみたいにバトンを繋いでいかなくちゃいけませんね!」
「うん!マリリンにお願い出来る?」
「マリリン出来ます!だって、ママとおじいちゃんの約束だもの!…でも、マリリン、これからなにをしたらいいんでしょう…??」
「なにもしなくていいの。マリリンの好きなことや大切な人を見つけて、マリリンが幸せに生きてくれればそれでいいの」
「ママとマリリンの約束ですね!♡マリリン頑張りますっ!!」
「うん、約束。ありがとう、マリリン」
「ふふー♡」
頭を撫でるとニコニコ笑うマリリン。こんなに小さな体なのに今はとっても頼もしく思えるわ。
「あっパパ!♡」
「やあ♪こんなところにかわいい子が二人もいたら狼さんに食べられちゃうぞ?♡」
「なにそれつまんない」ツーン
「ハハ♡」
「あ!マリリン、お友だちと約束してたの忘れてました!パパ、ちゃんとママのことお家まで送ってくださいね?♡マリリンいそがなくちゃ!」
「気をつけてねーって、もう行っちゃった」
「ラヴ。マリリンにうまく話せた?」
(あ…やっぱり心配して来てくれたんだ)

「うん。うまく伝えられたかはわからないけど、マリリンならきっとわかってくれたと思う。アタシの時は父さんの体のこともあって泣いちゃったりしたんだけど、マリリンすっごく頼もしかった」
「きっとお義父さんも同じように思ったんじゃないかな。子供ってオレ達が思ってるよりもずっと強いよな。お疲れ、ラヴ」
「…うん」
頭をマルティンに預けて寄りかかる。なんだかマルティンの顔を見たら気が緩んでしまった。
「よしよし♡」
マルティンは優しく頭を撫でてくれる。チャラチャラしてる時もあるけど本当はとっても優しい人だって私は知っている。
「大好きよ」ボソッ
「ん?なんか言った??」
「ううん、なんでもない。そろそろお家に帰ろっか」

「愛してるよラヴ」
マルティンはアタシの手をとるとさらって言ってのける。
「なっ、なによ急に!///」←不意打ちには弱いタイプ(笑)
「急じゃなくていつも思ってるって何回言ったらわかるんだよ♡」
「っ…///さっきのだってホントは聞こえてたんでしょ…」ぶつぶつ
「全然聞こえてない、『大好き』だなんて♡」
「やっぱり聞こえてるじゃない!///」
「アハハ!」
いつまでもこんな風にマルティンと笑い合っていたい。でも、父さんもおんなじように見ていると思うと、ちょっぴり恥ずかしい…かな。
☆☆☆
ラヴ編終了です!俺達の戦いはこれからだENDですね。エリー編で根詰めてやりこんだせいもあって、ラヴには自由に過ごしてほしかったのです。
私、NPCにもなにかしら意思があると思っていて、「なんでそのタイミングでそれした?」とか「あー、この人騎士っぽいと思ったらやっぱりエントリーしてる!」とかプレイしてる中でたくさんありました。結婚した過去の配偶者NPCもみんな大好きですし。
山岳兵のお家から出たラヴがどうやって過ごしていくのか、とても興味があったんです。エリーと同じようにラヴの目を通してラヴの生きていく道を見てみたいなぁ、と^^ 少し早い引き継ぎになりましたが、マリリン編でも良き父母として登場してくれるはずです!
これにて山岳兵編は終了。ミリちゃん、エリー、ラヴ、ベドフォード家のみんな、ありがとう!!




