「マリリンちゃん!僕達の家に帰ろう!」
「はい!私達のお家へ!♡」
奏士と奏女時代は同じ建物に住んでいたけど、同じ部屋に帰るのは初めて。
「これからずっと、同じお家に帰れるんですね」
「そうだよ〜僕達これからずっと一緒なんだから」
「……♡♡」
夕暮れに染まる街を、ベルナルダンさんと手を繋いで我が家へと帰ります。
「……マリリンちゃん。僕といてもいむぐるみと一緒に寝るの??」
「えっと、これは、そのっ……///」
「僕はくマリリンちゃんと二人きりで眠りたいんだけどなぁ〜?」
「わ、私だってっ、ベルナルダンさんとっ………一緒に眠りたいですっ///」
「ふふっ♡それじゃあいむぐるみは隣のベッドに置いておくね〜」
「あっ……」
いむぐるみを取られると同時に腕を掴まれた。
「っあの、ベルナルダンさんはっ、私達の赤ちゃん欲しいですかっ??///」
「うん、もちろん欲しいさ(マリリンちゃんて時々大胆なこと言う)」
「っわ、私もっおんなじ気持ちですっ…///」
「よかった…今夜は寝かせてあげられるかわからないな」
「////!!」ドキーン!
ベルナルダンさんの手が頬を包んで、熱い目線で見つめられる。
「マリリンちゃん…改めて僕のお嫁さんになってくれてありがとう。これからもずっとずっと、愛してるよ」
「私も…ずっとずっと…愛してます…」
ベルナルダンさんの綺麗な青い瞳に魔法にかけられたように、ゆっくりと目を閉じた。
「わ〜っ、マリリンちゃん見て見て!あんな遠くの山まで見えるよ〜」
「本当ですね!今日はいいお天気でよかったですね♪」
結婚の為にお互いに仕事を辞めた私達は、年末までの間毎日のんびり穏やかに過ごしている。
「毎日こんなにのんびり過ごせて幸せだな〜。来年になったら新しい職探ししないとだから、年が明けるまではこの生活を味わっていたいな〜」
「ふふっそうですね、私も頑張らないと。家族も増えることですし」
「えっ???」
「実は…今日はベルナルダンさんに報告があって…」
「私達の赤ちゃんが出来たんですっ!♡♡」
「っほ、本当に!??マリリンちゃん、本当!??」
「はいっ♡本当ですよ♡♡」
「っマリリンちゃん!!ありがとう〜!!!」
ぎゅうっと力強く抱きしめられる。
「ふふ!苦しいですよ〜ベルナルダンさん♡」
「っあ!ごめんね!赤ちゃんがいるのに!……そっか〜…ここに僕達の赤ちゃんがいるんだね…」
そっとベルナルダンさんの手が私のお腹に触れる。
「マリリンちゃん。僕、一家の主としてもっと支えられるように頑張るから!」
「ありがとうございます♡二人で協力し合って安心して赤ちゃんが生まれてきてくれるといいですね♡」
「家族を守れるようにもっと鍛えた方がいいかな?選抜トーナメントに出るために今から鍛えるか?」ブツブツ
「そんなっ、今のベルナルダンのままでいいんですよ〜!無茶だけはしないでくださいね?」
「ブツブツ」
ベルナルダンさんとの二人の生活もあと少しと思うと寂しいけれど、赤ちゃんが生まれてきたらもっともっと楽しくなるにちがいありません。
「まあ!おめでとうマリリン!」
公私共にお世話になっているアンジェル様にも報告です。
「出産の際はまたよろしくお願い致します」ぺこり
「もちろんよ。安心してまかせてちょうだい」
(アンジェル様かっこいい!!)
これほど力強いことはないです!
お義父さまにも報告です♪
「おめでとう!!そうか〜ベルナルダンもついに父親になるのか〜っ。私も長生きしないとな」
「生まれたら抱っこしてあげてくださいね♡」
私も元気な赤ちゃんが生まれてくるよう頑張ります!!
「のんびりさせてもらってましたけど、結婚式からあっという間でしたね」
「そうだね〜本当にあっという間だった。もっとのんびりしていたいけど、あんまりのんびりしてたら僕達の赤ちゃんに会えないもんね〜」
「ふふ!そうですね♡早く会いたいですね♡」
「マリリンが出産だって聞いて手伝いに来たわ。アンジェルさんはもう少し時間かかるみたいよ」
「マルグレートさんありがと〜!助かる〜」
マルグレートさんはマリリンに奏女を引き継いでくれた方でベルナルダンさんの元同僚でもあります。
「うぅっ…!」
「っマリリンちゃん大丈夫!??」
「私達がついてるわ、頑張るのよマリリン!」
出産の時が刻一刻と近づいています────。
☆☆☆
ここからは巻き巻きで進んでいきます!(予定)