232年 天国に旅立った人達 | エルネア王国の日々

エルネア王国の日々

ワールドネバーランド『エルネア王国』のプレイを元に書いています。
※現在プレイはストップ中



21歳の誕生日をむかえて数日後、ライザさんのあとを追うようにアシエルさんは亡くなった。



「アシエルさん…今日はずっとそばにいてもいいですか?」

「ああリュークか…ありがとう」

子供の頃、アシエルさんみたいなかっこいい大人になりたかった。

オレはいつもアシエルさんの背中を見ていた。



大人になってアシエルさんと対等に話せるようになって感動した。一緒に食事にいけたときは死ぬほどうれしかった。



オレのことを親友と呼び、息子のように可愛がってくれた。



「アシエルさん…オレは勇者になったひいじいちゃんより、アシエルさんが憧れの人ですっ、今まで…本当にありがとうございましたっ…!」

「…そうか。未来の勇者にそんなことを言われるなんて光栄だな」

「アシエルさんっ…」

「昔はあんな小さかったのに、今じゃこんなに大きくなって…日々お前の成長を見るのが楽しみだったよ。息子のようにかわいかった…」

「っ!」

「リューク、今までありがとう…これからも頑張れよ」

「アシエルさん!!」



「リューク…もう夜よ、つらいだろうけどそろそろ…」

「ああ・・・」

「でもまさかマリウスさんも亡くなってしまうなんて…」

アシエルさんが亡くなった数日後、母さんの弟のマリウスおじさんが亡くなった。21歳の誕生日をむかえられず、まだ20歳という若さだった。



「…今ごろ、天国でみんな幸せにしているのかな…あっちの世界はにぎやかそうだな」

「ええ、きっとあたし達のことを見守ってくださっているわ」

「そうだよな…いつまでもくよくよしてたらだめだ」

「そうよリューク」

「バベット、迎えに来てくれてありがとう。わが家に帰ろう」

「うん♪」

天国にいる皆さん、オレのこと見てくれていますか?オレはもう、うじうじ甘えん坊リュークじゃありません。妻も子もいる一家の大黒柱です。

幸せにしたい人を幸せする為、自分の夢を叶える為に精一杯生きていきます。

どうぞこれからの活躍を期待していて下さい。



騎士トーナメント、準々決勝準決勝と勝ち進んでいく。いつも探索に付き合ってくれる強者の先輩方だ。

(負ける気がしない)

悲しいことが続いたこの1年…それはオレを成長させてくれた1年でもあった。

決勝の相手は去年も決勝まで残っていたナターシャさん。国民の中でハヤサ最強のスピードクイーンだ。



(イエスイエスイエスっ!!!)

観客はびっくりしただろう、去年初戦敗退だったオレがまさか優勝するなんて!



これで来年のエルネア杯のシード権を手に入れた。バグウェルと戦うチャンスにまた1歩近づいた!



星の日は久々に家族みんなでのんびり。



2人目ももうすぐ生まれるぞ!!

232年もあと少し。来年のエルネア杯に向けてまだまだ探索を頑張らないと!


☆☆☆
アシエルさんが天国に召されました。続いてマリウスも・・・あーつらかったよーー(泣)でもこれで大体終わったはず…早く楽しく書けるようになればいいなー