お久しぶりです。学校のテストがあってしばらくブログを書き綴ることができなかったのですが、テストがようやく終わったので、今日からまた執筆を再開します。前回のブログで紹介した本の紹介や感想は、全て読み切ってからお伝えしようと思います。ちなみに今日から燃え殻さんの著書であるすべて忘れてしまうからを読みます。後の二作はもう読み終えたのですが、今まで読んだ本の中でダントツに面白くて、牛の如く読んでいた時の感情の起伏を反芻しています。

 今回は、昨日鑑賞したSTAYHOMEという映画の鑑賞記録をここに残したいと思います。原作である森絵都さんのカラフルを読んだ時に、実写化したら必ずいい映画になるだろうなと思っていただけに、映画を見終えた時の充足感は並ならぬものでした。前世に大きな罪を犯した「シロ」が、小林真の体に「ホームステイ」を行い、小林真が死んだ原因を見つけ出す魂の修行を遂行できれば、悪人であるシロも再び輪廻転生の輪に戻ることができる、という話を管理人(原作では天使)に持ちかけられ、小林真の体にホームステイし、小林真として、人生を歩み直す話なのですが、原作と違う点が多く、新鮮に物語を楽しむことができました。映画では、原作の生々しい部分をマイルドにした印象を受けたので、全体的に優しい映画だと感じました。しかし、死の中枢の鮮烈な部分は原作のまま表現されていて、死としっかり向き合うことのできた作品なのかなと思います。私自身、夏終わりに親戚のお墓参りに言った時からしばらく死ぬことがどういうことなのか、深く考えた時期があって、その時にこの映画の原作に出会うことができて、死について理解を深く確かめられたというか、恐怖を克服して死を実感することができたので、今回映画をみて、視覚化された森さんの死への考え方を見たことで、その実感がさらに確固たるものになったと思います。死ぬことに安心したい方は、見るべき作品だと思います。誰かが自分を認めてくれることに気づくことができるということがどれだけ大切なのかも、この作品を通して再確認ができました。多分、人生のうちに何回も見ることになると思います。

では、また、次回のErlogで会いましょう。