杉村太郎氏逝去。 | 表参道アーニーズ日記

杉村太郎氏逝去。

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 朝刊で杉村太郎氏の訃報を知る。

 スタジオオープンの頃、ある人の紹介でやたらとパワフルで、真っ黒に日焼けした彼が入って来て「アムロみたいにお願いします!」と言ったので、てっきりavexのアーティストと勘違いした。撮影後、紹介者に「何者?」と聞いたら「すみませんご迷惑おかけしました?、とっても尊敬している人なんです、、、」との答え。良く聞くと、「絶対内定」というタイトルの著者で、就活生にとってはカリスマ的な存在だという。

それ以来、たくさんの講師や学生を紹介していただき、いまも彼の会社からの撮影が続く。また当時の学生たちが、折に触れて撮影に来てくれる縁を作ってくれた。

 そんな杉村氏だが、ずいぶん前に絶望的に疲れた顔をして、地下鉄のホームに佇んでいる姿を見た事があった。

ある時その時の事を訊ねると「自分は、本当は劣等感の固まりなんです、、、」と漏らした。そんな自分に対する挑戦なのか、常にパワフルで熱く人生を語る「杉村太郎」でいることは、かなりのストレスだったのかもしれない。

 商社マンを経て保険会社時代「シャインズ」というバンドで「私の彼はサラリーマン」という曲を出し10万枚をセールス。後に退社し、いまの「我究館」を設立、館長として就活生のためのセミナーや、英語教育システムを基盤に頑張っている最中の訃報だった。

彼の著書「アツイコトバ」にこんな彼らしいコピーが付いていた。「死ぬ気で頑張れ、死なないから!」。

数年前から、癌を患っていると人づてに聞いていたが、 図らずも自分の言葉を46歳の若さで裏切る事になってしまった、、、、、、

合掌

通夜25日、葬儀は26日青山葬儀場にて(時間未定)