ポール・マッカートニーが明らかにしたAIを使った「ビートルズの最後の曲」について情報を補足
The Beatles
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が先日明らかにした、古いデモからジョン・レノン(John Lennon)の声を抽出するために人工知能 (AI) を使った「ビートルズ(The Beatles)の最後の曲」について、ジョンの息子であるショーン・レノン(Sean Ono Lennon)はSNSでファンの質問に答える形で、情報を補足しています。
「AIを使用している」ということで、ジョンの音声を模倣した音声合成AIを使用していると誤解している人がいるようですが、ポールは、ピーター・ジャクソンのチームがドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』で発明した、メンバーの声をノイズや楽器から分離してクリーンなオーディオにするためにAIを使用したと話しています。
ショーンは「なぜポール・マッカートニーは、デモテープを元にした未発表曲のためにジョン・レノンをAIモデルにしているのですか?あなたはこれに対してOKですか?手を差し伸べたのでしょうか?」という質問に対して、こう答えています。
「そんなことはしていない。僕たちがしたことは、ヴォーカルトラックのノイズをきれいにしただけ。みんな完全に誤解している。AIはヴォーカルを学習し、ヴォーカル以外のものを正確に除去することができるんだ」
また別のツイートには、こう答えています。
「みんな、この話を深く誤解していると思う。AIは、父のヴォーカルトラックからノイズを取り除くだけだった。それだけ。それ以外は何もしていない。この曲は、父が録音したデモを、他のビートルズが仕上げたものなんだ。まさに“Free as a Bird”と同じで、ただオリジナルのヴォーカルが少し汚かったので、AIでノイズを取り除いただけなんだ。偽物というわけではない。ビートルズ4人全員による新録音です。父の声は、ノイズを除いた録音通りの声なんだ」
「ジョージ・ハリスンはどんな役割を果たしているのでしょうか?」と言う質問には、こう答えています。
「この件については、まだあまり多くを語らない方がいいと思うんだけど、曲は美しく仕上がっているので、みんな喜んでくれると思うよ」