肝心のアルバムレビューが残念だったMETAL HAMMER JAPAN
こういう雑誌で最も重要なのはアルバム・レビューの充実度(アルバムの数とどんなバンドを扱っているのか)なのですが、METAL HAMMER JAPANは日本盤しか扱っていないため、数が非常に少ない上、必然的に年配の日本人メタラー好み、BURRN!好みの日本で言うメタルが中心になってしまい、海外で主流の海外で言うメタルが載っておらず、METAL HAMMERならではという最も肝心なところがありません。
海外で主流の海外で言うメタルの今どきのイケてる旬のバンドのほとんどは日本盤が出ませんので、それらが載っていないのであればMETAL HAMMERである意味はあまりありませんし、レビュー目的だとMETAL HAMMER JAPANを買う価値はありません。
現行の日本人メタラー(年配の人が中心)向けになってしまったら、結局、買うのはBURRN!と同じく年配の人達ということになり、若者を取り込むことは出来ず、メタル・ファンは高齢化するばかりで今までと何も変わりません。
日本には真っ当なメタル誌が無い中、METAL HAMMERの日本版には非常に期待していたのですがこのアルバム・レビュー内容は誠に残念です。
ただし、この創刊号は以下のような面白い記事もあって、レビュー以外の記事内容は良いので買う価値はあります。載っているアーティストはBURRN!やヘドバンのように偏っていませんのでね。
●THE 50 BEST ALBUMS OF 2019から考察する最新日英メタル・ミュージック・ムーブメントの同異点
英『メタルハマー』誌にて公開された、2019年リリース作品のTO50ランキング。そのチャートをもとに、日英での人気の傾向の違いをチェックしていこう。欧州でのトレンドとは? あなたのお気に入りアルバムは入っていた?
【CONTENTS】
●Ozzy Osbourne
●Philip H. Anselmo
●BABYMETAL
●THE 50 BEST ALBUMS OF 2019から考察する最新日英メタル・ミュージック・ムーブメントの同異点
●OUTRAGE
●DAVID ELLEFSON
●TRIVIUM
●KORN
●EVANESCENCE & WITHIN TEMPTATION
●SLIPKNOT
●AMON AMARTH
●BARONESS
●LOVEBITES
●coldrain