トゥールのメイナード・ジェームス・キーナン、13年ぶりとなる新作の制作過程を振り返る
TOOL、ニュー・アルバム制作で1番のハードルは「成功したこと」
トゥールのフロントマンであるメイナード・ジェームス・キーナンは来たるニュー・アルバムの制作過程について振り返っている。
トゥールは2006年発表の『10,000デイズ』以来13年ぶりとなる通算5作目となる新作『フィアー・イノキュラム』を8月30日にリリースすることが決定している。新作のトラックリストは現時点で明らかになっていないものの、バンドは最近のライヴで“Descending”、“Invincible”という2曲の新曲を披露しており、同作に収録されるものと見込まれている。
今回、メイナード・ジェームス・キーナンは現地時間7月29日にポッドキャスト「ザ・ジョー・ローガン・エクスペリエンス」に出演して、「やっと胸のつかえが取れたという感じだよ」と語っている。「かなりの労力を要したね。相応しいものを作るために4人全員が懸命に取り組んだんだ。大変だったよ。すべてが委員会の会議みたいな感じで、意見が却下されることが続いたんだ」
前作のリリースからかなりの空白期間が空いてしまった理由について訊かれると、メイナード・ジェームス・キーナンは次のように答えている。「成功を収めたことだね。成功を収めると、自分が何事に対しても正しいと思ってしまうようになるんだ。『俺が正しくて、お前は間違っている』って思ってしまうんだよ。自分たちが成功したのは俺のおかげであって、お前らのおかげじゃないっていう具合にね」
「俺たちの場合、そこまで酷くはならなかったけどね……『どうしても(アルバムを)出したい。俺はこれまでずっと自分のやり方を貫いてきたし、自分たちは俺が妥協しないおかげで成功しているんだ』っていう気持ちが原動力になっていたかな」