よしもとばなな「デッドエンドの思い出」著者:よしもとばなな(よしもと・ばなな)
価格:1200円(税込)
出版社:文藝春秋
評価:★★★☆☆
粗筋:ほんの小さなタイミングで、幸せになったり不幸になったりする。それは私だけじゃなくて他の人も同じ。それによって生まれる物語5つを収めた短編集。
感想:ばななさんの何がすきって、文章というか、それが生み出す空気というか、そういうものの色々です。実は、この本をとりにくかったのは矢張りこのタイトルで、人が死んだりする話は余り得意ではない私はこれを避けていたんだけど、でもやっぱり優しいお話でした。状況を考えると、とても不幸だったりするんだけど、主人公の優しさとか、主人公が周りから受けた優しさとか学んだ事とか、そういうものがふわりとその事象を包んで柔らかくしています。こういう風にいくこともそんなに無いと思うけど、でも、そうでありたい、とも思うのです。
「デッドエンドの思い出」「おかあさーん!」「幽霊の家」がすき。ふと冷静になって考えてみる事って大事だと、この人の話を読むとつくづく思います。よしもとさんは、この「デッドエンドの思い出」という話がそれまでの中で一番好きなお話だそうですが、私もこのお話が一番すきです。
ただ、ともちゃんのしあわせと、あったかくなんかないよ、は、ちょっとだけ苦手だったので、星は三つ。