伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
著者:伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
価格:1470円(税込)
出版社:新潮社
評価:★★★☆☆
粗筋:「動物園のエンジン」といわれた男の事が気になるサラリーマン達の「動物園のエンジン」。山田という男を捜しに来た黒澤は、山奥の村に辿り着く。そこでは江戸時代から続く「こもり様」という儀式が行われていた。「サクリファイス」。謎の無音を含むCDと、ある印象的な冒頭から始まる本が繋ぐ時間と人間関係を描く「フィッシュストーリー」。空き巣と、その居候と、そして高校時代に甲子園で名を馳せた尾崎の関係に迫る「ポテチ」。全4編の短編集。
評価:短編集の粗筋って書きにくい……。相変わらず伊坂っぽい感じで。今まで微妙に出て来たキャラが出てきておもしろかった。黒澤さんは既にレギュラー化しつつある気がする。今川さんは、じつは頭がいいよなあ。天然でかわいい。
こう……「繋げる」話が好きなので、やっぱりフィッシュストーリーが一番よかった。その人たちは自分自身のことに精一杯で、他の人、というか、会ったこともない人のことなんて一つも考えてないけれど、でも一生懸命やったら、どこかで繋がるのかも、って思った。自分が望んだ形ではなくても、誰かに何かを感じてもらったり、影響を与えたりする事は出来るのかもしれない。
ちょっとおもしろいなと思った。