捨てたくても捨てられないもの。
それは両親からもらったもの。
簡単には捨てたり、売ったりできなくて、頭を抱えてしまう。
母親からはレトロなミシンや着物、父親からは掛け軸や職場で功労賞か何かでもらったお高そうな壺。
大きなタンスまでどうだ?と訊かれた時は青ざめた。(これはしっかり断りました)
どれも要らないと言ったけど、なんで大事な物をもらってくれないの?と半ギレでほぼ押し付けられました。
都会に住みながらも、いまだに無人の実家の庭にある2メートル以上の高さの庭木をもらってくれないかと言い、それは無理だと言うと、冷たい娘だねとなじる。
春になると、あの桜の花は咲いたか?あの花は?と聞かれるけど、無人の実家にあまり足を運ばなくなった私は返事に詰まってしまう。
気持ちはわかるんだけど、親の大事な思い出と記憶を押しつけるのは困りもの。
私も60過ぎの婆さんだもの。私にも今まで積み上げた思い出と記憶はあるの。
でも、子供たちには押し付けたくないし、苦労して家をデザインして建てた両親ほど家や土地や物へのこだわりは持ってない。
今の家は吟味して作った家でなく中古の家を買って、ほぼそのままの形で住んでいるので、もし家を手放さなきゃいけなくなっても、両親ほどの痛手はないかもしれない。
