今日は午前中、大学の図書館へ行きました。


中村文則さんの、『遮光』という本を読んできました。


恋人を亡くした男が、彼女の指をホルマリンにつけて、そのビンと生活を共にしているんです。

男はよく「このシュチュエーションではこう振る舞う」ということを頭の中に描き、その通りに演じます。自分でそれを制御できないくらいまで、残酷に・・・。

亡くなった彼女の夢は、アメリカに留学することでした。

彼の周りの友達は、彼女が亡くなったことを知りません。

なぜなら、彼が、彼女はアメリカに留学している、と、彼女のアメリカでの詳しい様子を彼らに話して聞かせるからです。

彼女はアメリカで夢を実現させて楽しく暮らしている――そんな風に話しているうち、彼女は死んだんじゃなく、本当にアメリカで幸せに暮らしているんじゃないかと、彼もまた夢を見られるのでした。


読んでいる間中、「早く読み終わりたい」と思ってました。

気味が悪すぎて。でも途中で読むのをやめても、後味が悪そうだったのでやめるにやめられず、1時間半くらいでばーっと読みました。


「芥川賞受賞」っていう意味がよく分かりました。

受賞したのはこの作品じゃないけどね。


中村文則さんは私の通う大学の卒業生で、受賞したときは、自分の大学からそんなすごい人が出たのかと、すごく嬉しい気持ちになりました。

まさかこんな小説を書く人だったとは・・・


文学を理解するのって難しい

これが率直な感想です。。。