TOKYO REAL SEMINAR REPORT★ | 月本えりオフィシャルブログ「月本えりのFashion Diary」by Ameba

TOKYO REAL SEMINAR REPORT★

先日バンタンTOKYOリアルセミナーに参加させていただいた時の内容がリポートになったのでご紹介しますハート長いんですが良かったら読んでみてください♥

【TOKYO REAL SEMINAR REPORT vol.3】

月本 えりさん(monkey bite クリエイティブディレクター)

今回のTOKYO REAL SEMINARは、monkey bite クリエイティブディレクター 月本えりさんをお迎えしました。集英社『SEVENTEEN』をはじめとするモデルとしての活動やDJ、そしてBAPY(r)repriseやmonkey biteディレクターとしてのお仕事、と27歳ながらにして多くの経験をされてきた月本さん。当時の秘話や日常生活に関することを交え、盛りだくさんな内容でお話して頂きました。

【初登場雑誌は『men’s egg』】
当時15歳の月本さん。美容院のサロンモデルを紹介してもらい、原宿・表参道に通うようなった。そこで、雑誌のSNAPに声をかけてもらったことが、モデルになったきっかけだそうです。
その後、愛読書だった祥伝社『Zipper』の専属モデルオーディションに合格し、憧れのモデル活動を・・・
そんなとき、街角でSNAPの声をかけてもらったことが、集英社『SEVENTEEN』との出会いだそうです。

【『SEVENTEEN』をパンクの雑誌に変えたい!】
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ちょうど、そのときSEVENTEENモデルオーディションがあり、オーディションを受けた月本さん。
見事SEVENTEENモデルに昇格し、表紙や連載、海外ロケなどを経験し、モデルとして活躍しているように見えていましたが、当時の月本さんは他のモデルさんに勝負をする為に「k3」「APE」「UNDERCOVER」など、ストリート系のファッションを着て、自分らしさを出していたそうです。
SEVENTEENはティーン誌で、月本さんはそのとき20歳。SEVENTEENを卒業し、次の方向を考えて、高校時代にバイトして貯めた貯金で海外へ放浪の旅へ。

【もう一度モデルに戻りたい!】
SEVENTEEN時代に撮影で行って感化されたアメリカをはじめ、ロンドン・ハワイ・韓国などの放浪の旅を終え、日本に帰ってきた月本さん。
親が厳しく「就職活動しなさい!」との言葉が。
アパレル会社の採用試験を受けるも、現場面接で研修社員にバックヤードで足を踏まれたりしたそうで、女子ばかりの世界はこういうことがつきものだとか。
そんなことにはもう嫌気がさしていたところ、いろいろ考えた結果、『1度きりの人生だしもう一度あきらめたモデルとしての夢に向かって頑張ろう』と思い、自ら事務所などに応募をしていたそうです。
当時の月本さんは、アメリカ人に憧れていて、日焼けをしているうえに金髪だったのだそう。「受かるわけがない!諦めよう」と思っていたところ、109の前で声をかけられ、読者モデルを始めたそうです。

【運命を変えた出会い】
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読者モデルとして活動していたとき、部屋紹介ページで、月本さんの自宅に来てくださったViViのライターさんから、ViViに出てみないかとのお誘いがあったそうです。
これが、月本さんの運命を変えた出来事になったそうで、その後セルフメイクのページに載り、読者モデルながらも、好きなモデルランキングで10位に入ったそうなのです。
「それは、SVENTEENのときからファンでいてくれた方が応援してくれていたりとかあったと思うんですけど」と、ファンを思ってくれている月本さん。
その後、ViViのカリスマ読者モデルとして、12000部売れた、自伝書『読モのくせに』を出版し、タレント活動やラジオのパーソナリティを経験したそうです。
「思惑とは反していたけど、成功したら割と好きなことできるんだなーと、過程において見切りをつけていくことが大事だと思った」と仰っていました。

【自分の言葉を正直に伝えること】
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読者モデルという、女の子だけの小さなコミュニティを、もっと男性の方や皆に興味を持って欲しいという思いから『読モーサツ』という、おしゃれなグラビア感覚の本の出版を提案。
‘男性にポピュラーなもの=APEのカモフラージュ柄’という発想から、月本さん自身一緒に仕事をしたかったという、A BATHING APE(r)のプロデューサーNIGO(r)さんに、APEのカモ柄を使わせてくださいという内容の手紙を書いたそうです。
文章には、もともとAPEが大好きで、NIGO(r) さんと一緒に仕事をしてみたい、という想いも綴ったそうです。
NIGO(r)さんのヘアスタイリストと月本さんが知り合いだったため、その手紙を渡してもらったところ、二つ返事で承諾してくださったのだそう。「自分の言葉をストレートに伝えることは大事だなーと感じた」と話す月本さんの言葉は、説得力がありました。


【会社に行くのが楽しい!】
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『読モーサツ』を出した1年後、NIGO(r)さんから一緒にブランドをやらないか、という誘いがあったそうです。当時、違う会社からもブランドの誘いがあったそうで、ViViで活躍していたことから、迷いが生じていたそうです。しかし、やはりNIGO(r)さんの人柄に惹かれる部分があり、また、月本さん自身がAPEに入ったら面白いのではないかと感じ、APEへの入社を決めたそうです。初めてAPEの会社に行った時、壁・いす・テーブル・備品・ファイル・消しゴムなど、全てがAPEで、「会社に行くのが楽しくて楽しくてしょうがなかった」と、とても楽しそうに話す月本さん。
仕事内容はというと、お金以外のことは全てやるのがディレクターというお仕事だそうです。コーディネートを決めたり、APEはMOOK本が出ていたため、その魅せ方も考えたりと。
「ちゃんと出来る人が居る中で、私が支えられていることが多い」と話す月本さんの言葉からは、感謝の気持ちが伝わってきました。

【やりたいことばっかりやっていてもだめ】
ちょうどこの時期にDJの仕事が忙しくなっていて、知り合いに紹介してもらった方がDJを教えてくださり、DJで仕事をしていたのだそうです。
いつも自分の好きなCDだけ持って行き、流していた。けれども、基本がないのに応用ができるわけもなく、音が止まったりして恥ずかしく、もっとちゃんと勉強しようと。
「お金をもらっている以上は、仕事としての認識でやらなければいけない。だから、自分のやりたいことばっかりやってもだめなんだ」
「ダサいこともできなきゃかっこいいことはできない。かっこいいことだけやって良い思いしようなんて無駄なんだ」と強く話す月本さん。
今は、DJは週末だけにして、震災後イベントは減ってきてはいるけれど、DJのギャラを義援金にまわしたりしているそうです。

【個性の押し売りはダメ】
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APEの次の仕事は、真価が問われるなと考えていたとき、東京ガールズコレクションでお世話になった方が、新ブランドの誘い話をもちかけてくれたのだそうです。そのブランドが、大人っぽく小奇麗なカジュアルをコンセプトとした「monkey bite」です。
ここから、monkey bite クリエイティブディレクター月本えりさんが誕生します。
「ファッションの流れをキャッチすること」
「個性の押し売りは自己満足でしかない」
「自分の譲れないところは持ち続けること」
例えば、エレガントが流行っていても、その中でカジュアルであることを取り入れて、エレガントカジュアルにするといった、ディレクターそしてクリエイターとして、とても大事なことを話してくださいました。
今の仕事をしている中で、「周りの意見が大事だと気づいた」とのお話も。モノを作る人というのは、自分が消費者になったときに、という目線を忘れがちであり、そこに意見をくれる人こそ大事だと。批判は、大事な意見であり、「批判されないで生きると勉強にならない」と仰っていました。


【ディレクターになるためには】
人脈と常にアンテナをはっていることが、ディレクターになるにあたって大事なことだと。
一つ目の人脈に関しては、初めて会った人には仲良くする。人と居るときは、サービス精神旺盛に。「気分悪いときは、人に嫌な気持ちを与えたくないから、人に会わないようにしている」と仰っていました。
二つ目の常にアンテナをはっていると、思わぬところで出会えることがあると。また、自分の好きなことは、どんどん掘り下げていくことが大事とも話してくださいました。


「辛い時もポジティブに考える」
「元気に頑張る人に運はつく」
「何かやらなきゃ!と思った。それがパワーになった」
「口からマイナスのことを言わない」

月本さんの人生には、必ず、月本さん自身の意思からの行動が伴っていました。
だからこそ、月本さんの話は力強く説得力があり、人生の歩み方の勉強にもなりました。

「魅せるものを変えていくことで、変わらず生きていく。カメレオンのように」と仰っていた月本さん。

今後は、海外で仕事をしていきたいそう。
そして英語で日常会話をできるようにしてインターナショナルに生きたいとも語っています。


【人はパーソナリティが大事】
最後に参加者へこのようなメッセージを頂きました。
『人はパーソナリティが大事です。いかに自分が相手を楽しませるか、気持ちのよい存在だと思ってもらえるか、どれだけ自分がエンターテイナーとなり人をあっと驚かせることができるか、と常日頃考えています。みなさんもぜひ参考にしてみてください。』

今後、どのような魅せ方で、私たちを魅了してくださるのか、
monkey bite、そして月本えりさん自身の活躍が益々楽しみです。

ファッションディレクターやファッションプロデューサーを目指す、次世代に聞いて欲しいセミナーでした。