予定日から3週間もはやく、破水して、陣痛促進剤を投与して、お産になった。
初産だったからか、出産まで14時間近くかかってしまい、
もう少しで帝王切開になるところだった。
医師から取り上げられてた息子は、大きな大きな目で私をじっと見つめた。
『Oh my god! he just looks like me!!』
まるで鏡を見ているように私に似た息子は、出産にかかったストレスから心拍が止まってしまい、
すぐに新生児集中治療室に移動になった。
体にいろんな管を取り付けられた息子。大袈裟なモニターが波を描いて点滅する中で、
この子を失ってしまうかもしれないという恐怖に打ちのめされた。
生まれた瞬間に、この小さな命がこの世で何よりも大切な存在になっていた。
あの日から2190日。
息子はアルファベットを覚え、ひらがなを覚えた。じぶんの名前をひらがなでかけるようになった。
小さな音にもおびえ、花火大会も怖くて途中退場しなければならなかった。
『おばけが来るよ』というとふとんにもぐり眠りについた。
運動は得意じゃないけど、
友達思いで、妹思いの、素直で優しい、スイートな子に育ってくれた。
指しゃぶりをして、私の髪の毛を触りながらじゃないと眠れないのは今もそのまま。
離婚して、私がいない夜、その手はきっと私の髪の毛を探している。
『まま だいすき だいすきだいすきの、だいじだいじの まま』
誕生びおめでとう。この6年間、2190日、1日ごとにさらに君を愛しているよ。
もうママとダダが大きな声を出して、大きな音を恐れる君が怖くて泣いてしまうようなことは絶対におきないようにするから。
のびのびと大きくなって。
名前に込めた願のように、真実を見極めて、『誠』を司る強くて優しい男の子に、
今のまままっすぐに育ってね。
ママをママにしてくれてありがとう。
6歳になった君へ。
ママ。