『なんで白いバラなの?』
先週末に男友達が以前お付き合いしていた彼女と7か月ぶりに再会した。
という話をそいつの部屋で聞いていた。
この先また付き合うことにはならないだろうものの、傷つけてしまった懐かしい彼女。
その再会の際にそいつが持っていったのが一輪の白いバラ。
『なんで白いバラなの?』と聞かれたそいつは
『君のことを尊敬しているし、良い関係を築いていたことに感謝するから』
とすらすらと答えた。すると、彼女は
『良くできました。』とほほ笑んだらしい。
そして今週末。私は生れて初めて待ち合わせ場所で会ったとたんに一輪の赤いバラを
もらう、という経験をする。なんというタイミング。ちょうど先週バラの話をしていたところなんだ。
赤いバラを準備してくれた人の心のまっすぐさに打たれる。
そして白いバラを持って行った男友達の残酷さを思う。
そいつの残酷さを知りつつも、居心地がよくて時間を使ってしまう。
離婚した元夫と一緒に暮らしている、壮絶な喧嘩をあいかわらず繰り返しながら、その非日常が日常になってしまう不健康な日々を繰り返す自分には。
赤いバラはまっすぐすぎて届かず。
白いバラを持っていった男友達の家の駐車場に捨てた。
なんだこれは。
30も半ばを迎えるからこの境地に達したのか。壮絶な日々が私の何かを壊してしまったのか。
シンプルに行きたいんだ。赤いバラをくれるような人と。時間をかけながらゆっくり少しづつ近づいていけたらいいのに。
明け方に何度もとどく元夫からの嫌がらせのメール。どこからどう探してきたのか男友達の電話も鳴り響く。こいつがいる限り、どうやったら赤いバラをくれるような人とゆっくり時間なんてかけられるだろうか。どうしたら健康的なお付き合いを誰かと始めることができるだろう。
こそこそと電話の電源を切った自分にも腹が立つ。何を隠さなきゃならないっていうんだい。
怒りにまかせて男友達の腕をかじかじと噛む。
泣くほど嫉妬するような女だったなら、なぜあんなに攻撃してきたの?
『家族』は強いから、耐えられると思ってた、って。耐えてたのは私。このままだと潰れちゃう。
泣いてお願いしたのにつばを飛ばしてどなり散らしてきた。
そして別れた今も同じことの繰り返しなんだ。
この夏で離婚して1年になる。
こいつとの関係を断ち切らない限り、赤いバラが私の家に飾られることはないんだ。
なんとかしないと。なんとか。