こんにちは、愛と絆の微笑女税理士 冨永英里です。
今日のテーマは、
法学部の学生のための企業会計はじめの一歩N0.004「法律×企業会計」で無敵のパワーを持つ意味
さて、前回2回にわたって、決算書の分析の仕方についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
決算書の分析といっても、大枠をとらえてみればそれほど難しいものではないか
と思います。
大事なのは「大枠」をとらえることです。
そのうえで細かい経営分析の指標などを勉強していくのがよいかと思います。
(法律でいえば、総論を勉強してから各論を勉強するのと同じことです)
今日は、ゼミでも申し上げたのですが、
「法学部生が企業会計を学ぶ意味について」
ゼミでお話できなかった部分を追加してお話をしよう
と思います。
ゼミの冒頭で、
「法律」×「企業会計」は
ビジネスの世界で無敵のパワーを持つ
と言いました。
そのイメージをもっと膨らませてみたいと思います。
○会社という組織の根底にあるもの
そもそも会社(ここでは大多数をしめる株式会社を意味します)という組織の
根底にあるものはなんでしょう?
自分たちの生活でいえば、電気や水道などの「インフラ」の部分です。
会社の根底には少なくとも2つのことが重要です。
ひとつめは、「ルールを守ること」
ふたつめは「最大限の利潤(利益)をあげること」
以下、順に説明していきます。
○ルールを守るから公平な競争ができる!
これは法学部生であれば当然のことですよね?
ルールがなければ公平な競争がそもそもできなくなってしまい、弱肉強食の恐ろしい社会になってしまいます。
相手をだましても商品を売る。売ってはいけない商品を売る。食肉の偽装表示な
どが大きな社会問題になりました。どんなに大きな会社であってもルールを守ら
なければ信用は一気に失墜してしまいます。
○利益がなければ会社は存続できない。
ふたつめの「最大限の利潤(利益)をあげること」。これも会社にとって重
要です。
なぜなら、会社は利益が出なければ倒産してしまうからです。
倒産してしまったら、そこで働いている人たちは給料をもらえなくなるので生活ができなくなります。
(従業員だけでなく、消費者も困ります。特にその商品に代替性のないものであれば本当に困
りますね)
↓
○利益はどうやって計算するのか?
では「最大限の利潤(利益)をあげること」、つまり利益はどうやって把握する
のでしょうか?
ここで簿記(複式簿記)が登場してきます。
なぜなら、
利益は簿記の知識を使って作った決算書
でしか見えてこないから
です。
さらには簿記や決算書というものは、お金を基準にして会社の営業活動を把握し
て作るものですから、利益だけではなく、会社のお金の流れがわかるようになり
ます。
会社のお金の流れがわかるようになるということは、未来への戦略を打つことが
できるようになるともいえます。
↓
というのも、未来への戦略には
「いつ・いくらのお金が必要か?」
「その成果(入金)は、いつ・いくら入ってくるのか」
を自分以外の人に説得力をもって説明しなければなりません。
お金の流れまで示せない会社の戦略は「絵に描いた餅」、
どんなに素晴らしい戦略であっても説得力がないので誰一人動こうとしません。
簿記を知るということは
「会社の利益を把握できる」
↓
「将来の事業計画を作ることができる」
↓
「それを実行に移す(人が動く)ことができる」
いかがでしょうか?
それだけ簿記は会社にとって重要なものなんです。
しかし残念ながらそれだけ重要なものであるのにもかかわらず、
なんとなく簿記とか経理には、
「地味・暗い・細かい・つまらない」というイメージがありませんか?
実際に私も過去にそう思っていました
しかしながら、地味・暗い・細かい・つまらないといわれている仕事を私はかれ
これ20年近く行っています。
それはなぜかと改めて自分に問いただしてみました。
答えは、
「簿記・経理・税金などを通して、
会社経営の参謀として社長とともに
経営に参画できる面白さ、達成感があるから」
です。
成功している会社には、
社内であれ社外であれ、
必ずお金の参謀がいます。
会社経営がうまくいって、社長さんから「君が必要だ」とか「君がいてくれて助
かった」と言われると、やはり嬉しい気持ちになります。
○まとめ
法律×企業会計 を使うと無敵のパワーを持つというのは上に述べたとおりです。
言い換えると、
無敵のパワーを持つということは、
人間としての幸福感をたくさん味わえる!
ということにつながると私は考えています。
1日1日、笑顔で幸せに過ごしていけるのが一番ですね。
そのため、私は今日も社長さんと伴走しているのです。
以上です。