ふあーーー。
春だというのに。
バニラは相変わらず、
病院通いが続いております。
父の術後の定期検査も重なって
ここんところは毎週で。
次も、もうすぐです。
病院はやっぱり、疲れる。
まあまあの田舎住みのバニラ。
ここら辺では「まあまあ」だと
思っているけど、
もしも
都会の方をお連れしたとしたら、
「まあまあ」じゃなくて
とんでもない田舎である。
当然、通う病院が遠いので
「どこでもドアー」
こんな時にあればなー…とか。
現実逃避したくなる。
そんなバニラ。
心はなんとか、元気です。
展示会から
「あんみつ」と「みつまめ」の兄弟ねこ。
バニラのつくる「三毛猫」さんは
ありがたいことに
毎回、誰かのところへ行くのですが
今回は
「みつまめ」の方が帰宅したので
バニラんちのブースの中。
(古い眼鏡のレンズケースだったもの。)
☟
こちらは誰かが
連れて行って下さった「あんみつ」。
ご機嫌斜めな、イカ耳さんでした♡
うちの夫が時々
みつまめに
「おーい」と言ったりして
彼なりに愛でてくれます。
(大体、飲んでて気分がよい)
彼は、以前に作った
『オズのライオン』も
気になる奴だったらしく。
ライオンは現在、2つシリーズがあり
一時期作ったものは
皆、違う場所で暮らしている。
(ラベンダー色のも居たり、
シルバーグレーで蒼眼の
「シリウス」も居た。)
銀糸で
目の光を刺繍して入れたもの。
ついこの前、
昔のポストを見て下さった方から
このシリーズについて
お問い合わせがあったので
こちらでも
ついでに記してみる。
夫がたまに愛でていたオズのシリーズ。
確か、3年くらい前だったか。
広島のギャラリーさんでの
月夜のイベントに出した折、
新しいお家へ行ったので
「なんで!!」と言われた。
なんで、って言われても、ねえ。
さて。ここから、さんぽ。
バニラ散歩。
ひとりで夕方、散歩します。
気のむくまま。
行ったり、行かなかったり。
道端、
草と一緒に咲いてた。
どこからか運ばれた種だろう。
小さな瓶に似合う君。
嗚呼、君は。なんて可愛いんだ。
こうやってつい
野の花など連れて帰るので
萎れないうちに…とか
気が散ってしまい、
えっ…もう?!
というくらい早々に
散歩が終了したりします。
そして
『わたし今日は散歩したからさー』
とかいう錯覚で
余計なおやつを食べたりしています。
ちなみに、花の隣の鳥笛も
時々
夫が愛でています。
(大体飲んでて、気分がよい)
鳥笛のこと。
『ホー、ホー』とか『フー』とか
少し気の抜けた音色なのだが
夫は気分よくも(酔っているため)
吹いた後に
唾を拭いてくれない。
バニラが文句をいいつつ
拭くのだけれど。
この間また『ホー、ホー』と
あの音色がした。
私はその時
何故だか猛烈に苛々しており、
普段ならば大した事でも無いのに
腹が立ってきた。
「もー💢今はやめて!」と
怒りの口調で
“鳥笛の尻を拭かねばならない“
という
つまらない作業が追加されることに
苦情を言う為、
わざわざ階下へ降りて
夫と鳥笛のところへ飛んでいくと
彼は
今にも吹き出しそうな笑を浮かべて
『くちぶえ』を吹いていた。
「あー!あははは!
やっぱり来た〜!」と
まんまと騙された妻を
したり顔で迎え、満足そうである。
ほんとうに、脱力した。
彼はまんまと降りてきた私を
大笑いしていたが、
こちらは
氷の微笑すら浮かべずに
石像の顔でドスドスと
やりかけた用事をしに
2階へと戻った。
まあ。こんな風に。
彼なりに
鳥笛や
バニラの猫や動物を
愛でていると言えよう。
『バニラ散歩』と言っている通り
大体、ひとりであるく。
夫は「ランニング」するからである。
あんなに飽きっぽい彼だが
もう4年も続いている。
そんなふたりだが、
極たまに
2人で歩くこともある。
夕暮れ。
小さなバニラの町、
山裾の小さな公園。
誰もいない。
桜のなかに入ってみる。
見上げて、暫くじっとしていた。
夫もそばにいたから。
きれいだよねえ、やっぱり。
夕方もいいねえ。
空がまだ薄っすら青いね、とか。
色々話し掛けながら
きもちがいいな、と思っていた。
色々呟くように話しながら
夫を振り返ると
彼はもう道に出て、わたしを見ていた。
(?!)
確か、気配が…したのだ。
少し離れたところに
いつの間にか別の男性がいて
桜の写真を撮っていた。
その人は何も悪くないのだが、
近くにいるのは夫だと
思い込んでいたわたしは
勝手にギョッとして
競歩のような動きで、そこから離れた。
驚いたのと色々で
夫にちょっと
文句言っておこうかと思いつつ、
先程の場面を振り返る。
もしかしたら。
多分。
あの男性の方が
びっくりしたんじゃなかろうか。
見知らぬ女がひとり、
桜の木の中で上を向いて
ぶつぶつ言っているのだ。
独り言レベルの音量でもない。
(居るはずの夫に話しかけていたのだ)
どう考えても。
少しは離れているとはいえ、
その男性に話しかけているとしか
思えない「問いかけ」みたいな。
ギョッとしたのは、彼であろう。
夫は大体、わたしを待たないのだ。
少し離れたところまで
先に行ってたりする。
多分普段から
どこへ行っても
勝手に立ち止まったり
暫く動かなかったり
気になるものがあると
“ちょっとだけ“が
つい長くなるバニラに、
彼だって付き合いきれないのだ。
互いに、はぐれがち。
スマートフォンに感謝している。
夫にも、である。
そして
散歩、というわりには
散歩らしい画像も話もなく、おわる。
では、また🌟