糸のせかい | 羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

バニラのつくる、
不思議とヘンテコな世界。
羊毛フェルトや刺繍。
アンティークな素材でつくる、猫や動物、いろんなもの。
其々に
ひとつひとつの、
ものがたり。

お久しぶりー(ふ)とか、

(ホ)おげんきですか〜〜(ハ)とか。


もっと颯爽と
登場したかったのだけれども。
「久しぶり」というワードで
始めようとすると

どうしても黄色いスーツの人や
陽水が邪魔をする。




前回のやたらとジメッた記事から
あっという間に時間が過ぎておりました。
バニラはね、
夏が特に……暑さに滅法弱く。


ここ2ヶ月位、不具合だらけで
皆さまのところへも
殆ど来られなく、申し訳なく。
1人づつ……みたいな
スロー、スロー、スローーー、ペースに
なりそうだけれど

そのうちお邪魔いたします。



ブログ仲間さんが
お人形の企画をされていたのを思い出し

少し位なら大丈夫かなー、と
ふと、神出鬼没気味に
コッソリ読んでみたりと
自分の目の筋肉に
調子うかがいしつつ。


他にも色々あるんだけれども、
目の調子が悪いのが堪えてます。



携帯画面のスクロールですら
気分が悪くなり。

シュジンに頼まれた
録画予約の番組表を
スクロールしては、気分が悪くなり。

そこからもっと進むと
もう
目の上から頭にかけて

重石入りのターバンでも
乗せているかのごとく
目が開かなくなる。

下向き加減でも気分が悪いので
手や食器を洗う時も
やたらと前を向いて洗う。







眼科医に泣きつくと

わたしの生活の全てが
「目にいいねー!」とは言えず。

「スクロールはよくないのです」
と、当然の如く言われマシタ。

ひどくなると
制作にも支障をきたすので
いつも
どうしよう、どうしよう、と
思ったりする。


最近漸く、すこしだけなら
書けるかなー、と思う日もある。





さて、バニラの近況ですが。

11月の企画展に向けて
黙々と「きのこ」をやっていたり

他にも、すこし。



今現在は、
10月の合同クラフト展に向けて。


バニラは普段
羊毛であれこれやっておりますが、

それとは別に
「スタジオ・ル・カイン」の
メンバーでの活動を。
わたしはその中で
シルクスレッドでのコラージュを
やっております。


もう前に
バニラのところで読んだよ、と
言う方もいるかしらん。

「シルクスレッド」とは
シルク糸を使って描くアートクラフトです。

糸を貼って線画を描く。

細かく切って使ったり。

粉上になった「フレーク」という
シルクの粉も使います。









今回は
それぞれが選んだ
ヘップバーンの紙モノを題材にした
「コラージュ」です。



バニラの使った、古いカード。


彼女の被った帽子とコート部分を
シルクスレッドで。



コート部分。

1本1本、違う色の糸を交互に貼っています。


帽子部分。

モヘアのような、ふわふわとした
素材感を出す技法。

帽子飾りの代わりに
バニラの蝶を止まらせて。

蝶の翅脈を細かく貼って。
糸とシルクの粉。
黒で仕上げた蝶は、近くでみると
不思議に透け感があるのです。
(みていただきたいなあ…)



グラスビーズを縫い付けたりと、
自由にやっております。


最近、たまに
少人数で
クラスに参加出来るようになって

師事した先生の蝶に会えると、
嗚呼!っておもう。


こちらは前回記事で載せた

ワタシが原画を描いて、
どんな蝶にしようか
先生に相談しながらやったもの。

これもコラージュに使っております。








蝶々、何頭も作っているなあ。


基本のものがある。
きちんとやる。


そこから

こんなふうにしてみたら、どうなるんだろう。
それがいつもあって。
密かに、冒険している。

糸を部分的に変えてみたり、
下地を変えてみたり。
中の骨の、やり方や。


何度作っても
こうした方がいいなーとか

こうしたらイマイチだった、とか


変えなきゃよかったかな、とか。


色んなことを試行錯誤。


その時点での「よし!」と
思えたものがあるというのに。

とてもふしぎだ。








箱の中には
飛ばすことが出来なかった蝶が
たくさん、いる。


時々、取り出してみるけれど
どうしようもないんだけれど。


上手くいかない蝶をみては
何故だかヘッセのものがたりを
思い出す。


2人の少年の、あの苦い描写が
頭にこびりついている。






わたしの、
自分だけのものがたり。





自分の中にあるものが
時に
ちっぽけなものに感じても

苦しくても

大事にできたらいいな、と
おもう。