「がん幹細胞」攻撃の新薬治験へ
大日本住友製薬
大日本住友製薬(大阪市)は24日、がんの元になるとして近年報告が相次ぐ「がん幹細胞」を攻撃する新しい抗がん剤の治験(臨床試験)を、国内で始める計画を明らかにした。大腸がんを対象に近く厚生労働省に申請する予定で、実用化されればこの種の薬では初めてという。
がんは従来、遺伝子に異常が生じて正常な細胞が変化、増殖すると考えられてきた。だが近年、さまざまな細胞になったり自分で複製したりする能力を持った微量のがん幹細胞が存在し、手術や抗がん剤治療後も再発してしまう原因になるとの説が注目されている。